日本紅茶協会(藤井洋会長・三井農林社長)は、協会が定めた11月1日の「紅茶の日」に先立ち10月30日、東京・港区元赤坂の明治記念館で、紅茶ファン約80名を招き、「紅茶の日」記念ティーセミナーを開いた。
「紅茶の日」の由来は1791年、日本人船頭の大黒屋光太夫が暴風雨によりロシアに漂着し、ロシアの首都サンクトペテルブルクで女帝エカテリーナの茶会に招かれ、この出来事が日本人として初めて紅茶を飲んだ日とされ、協会では1983年に11月1日を「紅茶の日」と制定した。
セミナーでは、協会認定ティーインストラクターがサーブした、世界三大紅茶の一つとされるダージリンティーと、19世紀のビクトリア朝時代に、きゅうりを使ったのサンドウィッチでアフタヌーンティータイムを楽しんだ風習を参考に、今回も紅茶とサンドイッチを食べながら記念イベントを実施。最後には来場者プレゼントや抽選会も行った。

「おいしい紅茶の淹れ方」デモンストレーションでは、協会認定ティーインストラクターの加藤桂子さんが、ティーポットの中で茶葉が上下に動くジャンピングや、紅茶を淹れる際の適正な温度、リーフティー・ティーバッグそれぞれの淹れ方、アレンジティーの種類などを説明した。
トークショーでは、森永製菓の小野隆氏と三井農林の大野敦子氏が「紅茶とチョコレートのペアリングを科学する」をテーマに対談。両者の組み合わせで、互いの味わいや香りを引き立てる理由を、科学的な見地から解説。紅茶・チョコレート共通の言葉で分かりやすく伝えるためのコミュニケーションツール(キャラクターホイール・フレーバーホイール)を使いながら、紅茶とチョコレートのペアリングを体験した。
セミナーに先立ち、主催者を代表して藤井会長は、1983年に「紅茶の日」が制定された経緯を説明した上で、「遠い異国の地で出会った1杯の紅茶、その歴史を思うと紅茶には時代や国境を超えて人と人をつなぐ力があると感じる。私たちの周りには様々な飲み物があり、紅茶は食事や仕事の合間、家族や友人との語らいの場など、多くの場面で人々の暮らしに寄り添ってきた。協会は紅茶の魅力をより多くの人に伝え、安心しておいしい紅茶を飲んでもらうための環境づくりを行っている。認定おいしい紅茶の店は全国に260店舗弱ある。6月10日を「アイスティーの日」に制定。各国大使館では紅茶を楽しむ会を実施。ティーインストラクターアドバイザーも多数いる。協会は、こうした活動を通じて紅茶文化の発展に努めている。紅茶は世界中で親しまれているが、楽しみ方も進化している。チョコレートとのペアリングもその一つ。今回のイベントを通じて、紅茶の新しい魅力を発見し、紅茶を飲む時間が更に豊かな時間になれば嬉しい」など挨拶した。

