味の素AGF社 世界からコーヒーのお手紙 淹れる時間楽しめる新意匠商品 LOHACO先行発売 “デザインドリッパー”採用

産地別やさまざまな味わいのコーヒーを1杯分ずつ個包装したドリップコーヒー(一杯抽出型レギュラーコーヒー)のバラエティパックが数多くある中、味の素AGF社は世界各地のコーヒー文化や飲用スタイルに着目し、それらを中身とパッケージで表現したドリップコーヒーのバラエティパック「AGF プレミアムドリップ ドリップオンザワールド アソート」を開発した。

アソート品は「ヘルシンキ スタイル(フィンランド)」「トーキョー スタイル(ジャパン)」「ブルックリン スタイル(ニューヨーク)」「フロム アディスアベバ(エチオピア)」の都市名を商品名にしたドリップコーヒー4種類で、各都市のイラストが切り絵のように立体的に浮かび上がる“デザインドリッパー”が特徴となっている。

これについて、新領域開発部商品開発グループの寺村珠里氏は「普段はシンプルなドリッパーだが、デザインにこだわり『ドリップオンザワールド』は6色刷りを採用。形状は利便性と安定性を高めた新ドリッパーを採用し、デザイン性だけでなく機能性を両立させた、この商品だけのドリッパー」と語る。

1杯分ずつ個包装したパウチ包材や、外装にエアメール風のデザインを施したのも特徴。「ECで自宅に届けてもらうベネフィットを製品に結びつけたい」との考えで、“ドリップ氏”の愛称を持つキャラクターが、各地のコーヒーにまつわる情報を交えながら“世界各地からお届けする”というストーリー仕立てのスタイルを取っている。

「“世界各地からお届け”とうたっているので、今後はさらにシリーズを広げて、当社で今まで取り切れなかった新しいお客さまを呼び込み、この商品を導線に既存商品にも結び付けたい」と意欲をのぞかせる。

同商品は通販大手・アスクルとのコラボ商品で約1年かけて開発され、10月2日からアスクルが運営する一般消費者向け(BtoC向け)日用品ショッピングサイト「LOHACO(ロハコ)」で先行発売される。各種5袋の計20品の詰め合わせで、販売価格は税抜き1千380円。

これに伴い、代官山T―SITE(東京都渋谷区)で5日から10日にかけて開催される「暮らしになじむLOHACO展2018」で同商品がお披露目される。同展は今年で第4回目の開催となる。

各都市のイラストが切り絵のように立体的に浮かび上がる“デザインドリッパー”(AGFプレミアムドリップ ドリップオンザワールド アソート) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
各都市のイラストが切り絵のように立体的に浮かび上がる“デザインドリッパー”(AGFプレミアムドリップ ドリップオンザワールド アソート)

味の素AGF社は初のロハコ販売商品を同展に出展する。「『暮らしになじむLOHACO展』には1回目から毎年提案していたが、これまでは発売には至らず、アイデアレベルの提案コンセプト出品にとどまっていた。今回はアスクルさまから”販売を視野に入れた全く新しい商品”というご要望をいただき、昨秋から社内でアイデアを募りゼロベースで開発に取り組んだ」と説明する。

開発に当たっては、現在の担当の垣根を越え、新旧の技術開発担当からもヒアリングしてアイデアを練り上げていった。「お蔵入りとなった技術も知り、包材も研究職から開発担当まで聞き取りを行い、事業本部長以下の全社体制で一つ一つの課題を解決した」と振り返る。

初期段階で決まっていたのはコーヒーだけで、調査データなども参考にしてレギュラーコーヒーに決定した。

コーヒー全体に占めるレギュラーコーヒーの構成比は小売市場では2、3割であるのに対し、BtoC向けのEC市場では7割を占めるという。その中でもドリップコーヒーが女性のエントリー層を獲得していることに着目し、味の素AGFは同商品で既存商品では獲得できなかった新規ユーザーの獲得を狙う。

ターゲットはロハコのメーンユーザーである30~40代女性。

メーンコンセプトの“暮らしになじむデザイン”とともに、“ちょっとラクをしよう。もっと暮らしを楽しもう”をテーマにした「暮らしになじむLOHACO展」の開発テーマに則り、「仕事や子育てしながら、ゆとりのある時間を簡単にもっと楽しめるような商品を提供すべく、ドリッパーに工夫を施し、コーヒーを淹れている時間も楽しめるようにした」。

「ヘルシンキ スタイル」は、少し浅煎りで飲みやすい酸味の効いた味わいが特徴。「トーキョー スタイル」は日本人の好む後味のスッキリした雑味のないクリアな味わいに仕立てた。「ブルックリン スタイル(アメリカ)」はベーグルやトーストに合うように設計。「フロム アディスアベバ」ではモカのフルーティーな味わいを際立たせた。

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