加工食品菓子アサヒ「ミンティア」史上初ぶどう糖を配合したラムネ風味の新商品で高まる「ソフトな集中」ニーズに対応 配合率は92%
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アサヒ「ミンティア」史上初ぶどう糖を配合したラムネ風味の新商品で高まる「ソフトな集中」ニーズに対応 配合率は92%

 アサヒグループ食品は、発売30周年を迎える「ミンティア」史上初となるぶどう糖を配合したラムネ風味の新商品「ミンティア +FOCUS クリアラムネ」(以下、クリアラムネ)を4月6日に発売開始して高まる「ソフトな集中」ニーズに対応する。

 ソフトな集中とは、カフェインや強炭酸、ミントなどの強い刺激で覚醒を促し集中モードに入る性質とは異なり、持続した集中状態を意味する。

 4月2日、発表した真鍋礼子マーケティング本部マーケティング一部担当部長は「昨今はいい集中状態を持続させたいニーズが出てきており、このニーズはラムネに代表されるソフトな集中領域だと思っている」と語る。

左から真鍋礼子マーケティング本部マーケティング一部担当部長、江川輝マーケティング本部マーケティング一部担当課長
左から真鍋礼子マーケティング本部マーケティング一部担当部長、江川輝マーケティング本部マーケティング一部担当課長

 ソフトな集中ニーズが高まる背景には、集中が求められるシーンの多様化にある。

 「いろいろな場所で仕事や勉強をするようになったという環境の変化がある。そうした環境の中で『マイペースにやりたい』といったソフトな集中領域が活性化している」との見方を示す。

 ソフトな集中のための栄養素としてぶどう糖に着目。

 ぶどう糖配合率は92%。大粒タイプのタブレット「ミンティアブリーズ」1粒の92%がぶどう糖で占められている。ブランド史上初の素材ということもあり「『ミンティアブリーズ』の硬度を出すことが少し難しかった」という。

 清涼感と味わいについては「集中を持続させるにあたって強いミントだと少し途切れるような感じになるため、やさしい清涼感と、食べ続けられるすっきりとした味わいにした」と説明する。

 メインターゲットは20・30代の社会人。ソフトな集中で発生する「マイクロストレス」とも呼ばれる小さなストレスを解消するものとして訴求していく。

 「集中を持続させている状態というのは、小さなストレスの連続だと捉えている。その際に『クリアラムネ』でやさしく、やさしく、小さなストレスを解消しながら集中し続けてもらいたい」と呼びかける。

外袋を外した「ミンティア」。中段・中央右が「ミンティア +FOCUS クリアラムネ」
外袋を外した「ミンティア」。中段・中央右が「ミンティア +FOCUS クリアラムネ」

 パッケージは、ターゲットを意識してシンプルでスマートなデザインを志向。

 「人前で仕事をしながら食べるときにラムネだと少しお菓子っぽく映ってしまうことから『ラムネ味が好きだけど食べていない』潜在層がたくさんいることが分かっている。潜在層にも手に取っていただけるように、外袋を外したときに可愛い、格好いい、スマートなデザインを意識した」と胸を張る。

 コミュニケーションは、ブランド全体では、好評を博している「いい今日を、ポケットに。」
のブランドコミュニケーションワードを継続して掲げる。
 気分転換・エチケット・眠気覚ましの機能的な価値に留まらず、機能的な価値の先にある「喫食することで得られる気持ち」という情緒に踏み込んで訴求やマイクロストレスを顕在化させる施策を実施していく。

 今年は、ブランド全体の施策に加えて、「クリアラムネ」の認知拡大を図るべく、ラランド・サーヤさんを起用した同商品専用のWEBCM「スッと集中。ずっと集中。」篇を4月6日から放映する。

 江川輝マーケティング本部マーケティング一部担当課長は「社会人になるとラムネを食べたくても食べにくい環境に置かれることを踏まえ、学生とベテラン社会人の狭間の層に手に取っていただきたくデジタルを中心にコミュニケーションを実施して、大人のぶどう糖としての価値をしっかり伝えていく」と力を込める。

 WEBCMの放映に合わせて、4月16日から同30日まで、JR山手線4駅とJR京浜東北線1駅でホームアドシート広告を実施して「通勤や外回りなどオンタイムでの反復接触で『仕事のお供』の想起を促していく」。

 ラランド・サーヤさんの相方ニシダさんを起用したプロモーションも予定。WEBCMとコントラストのある施策として、YouTubeでの動画配信を5月1日から1カ月程度実施して話題化を狙う。

 ブランド全体では、4月4日から同13日まで浜野謙太さんを継続起用したTVCMを放映。楽曲「I WANT YOU BACK」とともに「ミンティア」によって軽やかな気持ちになれることを伝えていく。

 新たなブランドのPR施策としては、音ゲーイベント「ミンティア リフレッシュビート」を4月30日から5月3日まで東京ミッドタウン(東京都港区)で実施する。
イベントは、キャラクター化したマイクロストレスをCM楽曲にあわせてボタンを押しリフレッシュすることで消していく内容。イベントの実施に合わせてオンラインゲームとしても配信する。

 「ミンティア」の2025年販売金額は前年比2ケタ増の261億円を記録。2026年は販売金額279億円を計画する。

 真鍋氏は「『ミンティア』は小さな一粒ではあるが、マイクロストレスをその都度潰していくことで、本当に心地のよい生活が送れる相棒のような存在になれるブランドだと思っている。一人でも多くの方のポケットに『ミンティア』を入れていただくことで2030年には菓子業界で3位を目指していきたい(現在6位前後と推定)」と意欲をのぞかせる。

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