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アサヒ飲料「三ツ矢」で過去最大規模の試飲イベント開催 米女社長が有終の美 受け継ぐ近藤次期社長はブランド育成に意欲

 アサヒ飲料は3月、「三ツ矢」ブランドで過去最大規模の店舗数となる全国1400店にて試飲イベントを順次開催し、社員約800人が店頭に立ち3月28日の「三ツ矢の日」に向けて「三ツ矢」の価値を生活者に直接伝えている。

 毎年恒例のイベントだが、今年は2025年9月29日に発生したサイバー攻撃によるシステム障害を乗り越え、これから巻き返しを図ろうとしている最中にあり、社員の士気も一際高まっているという。

 21日、イベント会場の一つイオンモール八千代緑が丘店(千葉県八千代市)で取材に応じた米女太一社長は「(システム障害の復旧に)社員は物凄く頑張り、(試飲イベントができるのを)待ちに待っていたかと思っている。みんな、満面の笑顔でやっているのを見て私も感動している」と笑みを浮かべる。

 同社は今年、既存ブランドの進化の取り組みとして無糖炭酸・水・乳性・エナジードリンクの4つのカテゴリに注力する方針を掲げる。

 4カテゴリ外となる有糖炭酸の「三ツ矢」にも注力の構え。「100年ブランドはアサヒ飲料のスピリッツそのものであるため力を緩めることは一切ない。強いブランドをもっと強くしていきたい」と力を込める。

 「三ツ矢」「カルピス」「ウィルキンソン」の100年ブランドは、本質や伝統を引き継ぎながらも時代の最先端を行くブランドへと磨き上げる。

 この中で「三ツ矢」については「『特濃』シリーズや『ウルトラストロングレモン』でプラスアルファの価値を高めていく。時代の最先端を行くという意味では、このブランドが本当に素敵であることをしっかりと伝えていきたい。本質に訴えるコミュニケーションをしていきたい」との考えを明らかにする。

「青空を飲んでゆけ。」のキーメッセージを掲げる「三ツ矢サイダー」
「青空を飲んでゆけ。」のキーメッセージを掲げる「三ツ矢サイダー」

 コミュニケーション施策としては、3月17日から生田絵梨花さん出演の「三ツ矢サイダー」の新TVCMを放映し、澄みきった青空が広がる中で飲まれている「三ツ矢サイダー」とともに「青空を飲んでゆけ。」というキーメッセージを訴求している。

 この日、米女社長とともに店頭に立った近藤佳代子次期社長も「既存ブランドも新しい価値で進化させていく。昨年から『特濃』シリーズにかなり力を入れ資源も集中している。今年は2月から続々と商品を投入している。新しい価値を皆さまにお届けすることで基幹商品の『三ツ矢サイダー』本体を強化していくことには変わりはない」と語る。

 今年に入り、2月17日に期間限定発売した「三ツ矢さくらレモネード」を皮切りに、3月10日に「三ツ矢サイダーZERO」をリニューアル発売し、3月17日に「三ツ矢」ブランド史上最高レベルにすっぱい味わいが特長の「三ツ矢ウルトラストロングレモン」を発売開始した。3月31日には「三ツ矢梅ソーダ」の期間限定発売を控えている。

米女社長(左から3人目)と近藤次期社長(左から2人目)
米女社長(左から3人目)と近藤次期社長(左から2人目)

 今回の試飲イベントをもって米女社長は現職として有終の美を飾る。

 米女社長は「皆さまにずっと育てていただき応援していただいたブランドがこんなに成長したということをお伝えしたかったのと、これから先もこのブランドがもっと発展できるようにしていきたいと思って本日の試飲イベントに臨んだ。これからは新社長がしっかりと頑張ってくれる」と述べる。

 3月24日に社長就任予定の近藤次期社長は「200年、300年と続き愛されるようなブランドに育てていきたい」と意欲をのぞかせる。

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