加工食品缶詰・瓶詰・レトルト食品1食分の国産野菜使用した「ボンカレー」の新商品 動物性原材料や小麦粉使わずに野菜の工夫でおいしさを担保 備蓄にも好適
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1食分の国産野菜使用した「ボンカレー」の新商品 動物性原材料や小麦粉使わずに野菜の工夫でおいしさを担保 備蓄にも好適

 大塚食品は「ボンカレー」から1食分の国産野菜使用した新商品「1食分の国産野菜でからだ想いのボンカレー」を3月2日に新発売した。

 レトルトカレー市場で低価格帯の商品が苦戦傾向にある一方で、高価格帯・高付加価値商品が増加傾向にある中、付加価値商品として、野菜の摂取と食物アレルギーへの対応という2つの切り口で健康志向層を取り込むのが狙い。

 同商品は、1食分の国産野菜を使用しているほか、アレルギー物質28品目対応、グルテンフリー、動物性原材料不使用を実現したもの。

 2月20日、発表会に臨んだ森川慎太郎製品部レトルトチームリーダーは「健康のために野菜をしっかり多く摂りたいというところをメインに対応し、食物アレルギーといった栄養課題も解決できるような製品を『ボンカレー』から提案した」と語る。

 「ボンカレー」ならではのおいしさも特徴。

 「誰もが一緒に食べられる身体にやさしい設計になっている。じゃがいもやにんじん、たまねぎといったような、普段食べ慣れ親しんでいる素材で『ボンカレー』のように食べていただける」と胸を張る。

 カレーのおいしさの要素となる肉類による旨味は、野菜の甘みで代替した。
 「甘みの強い野菜を使うことで旨みや甘みを補っており、その点に苦労した。野菜のえぐみが出ないように種類や加工方法でバランスを整えた」と振り返る。

 小麦粉ルウの代替は、野菜とけこみ製法を採用して対応。「数種類のすりおろした野菜や果実で小麦粉を使わずにやさしいとろみのあるカレーに仕立てた」という。

 小麦粉を使わず、常温でも固まりにくい油脂を使用しているため、温めなくてもおいしく食べることができ備蓄食としても好適という。

 厚生労働省が推奨している健康日本21(第三次)の1日の野菜摂取目標値は350g。
 「1食分の国産野菜でからだ想いのボンカレー」の野菜量(じゃがいもを除く生換算)は1日の野菜摂取目標値の1食分(3分1)に相当する120g。

 同じく、肉や小麦粉などのアレルギー物質を含む原材料を一切使わずに開発された既存品の「こどものためのボンカレー」の野菜量は80g。

 「『こどものためのボンカレー』はお子様向けに出させていただいている。これに対して『1食分の国産野菜でからだ想いのボンカレー』は具材の大きさにもこだわり、大人の方でも食べていただける設計になっている」と説明する。

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