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ケイエス冷凍食品 変革に向け踏み出す年に 26年度は増収増益を計画

 ケイエス冷凍食品は、2026年度を変革に向けた第一歩を踏み出す一年にしたい考えだ。2月27日開催の業績報告会で古賀正美社長は「変化の激しい環境に対応しながら、全従業員が革新を受け入れる文化を醸成していきたい。当社の柱である肉だんご・つくね関連は継続して注力しつつ、新たな販売チャネルや新機軸商品に挑戦する基盤作りに着手する」などと語った。

 前12月期業績をみると、売上高は家庭用(構成比49%)の減少を業務用(同51%)がカバーして前年並み、利益はコスト上昇と本社移転費用が影響しマイナスながら、期初計画はクリア。原料野菜のカット工程を内製化するなどコスト抑制に努めた効果も出た。

 家庭用は価格改定を実施した環境下、ウエートの大きい弁当カテゴリーが振るわず、主力品「国産鶏 鶏つくね串(照焼)」が低調だった。ただし、姉妹品として展開する「国産野菜入り」や「ヤンニョム味」とあわせた2SKUの提案を強化。レギュラー品の減少を補いきれなかったものの、新たな顧客層の開拓につながるなど一定の成果を得た。つくね以外の商品群は増収。「おべんとうごまだんご」は前年実績をキープし、大人弁当向け畜肉品のシリーズ(「たけのこ入り塩メンチ」「香ばしいごまチキン」など)は順調に推移した。

 業務用はプラス。こちらも価格改定を実施しており、タレ付の肉だんご類が縮小した一方、タレなしの肉だんご類は大きく伸びた。アジアの屋台メニューを楽しめる「東方屋台めぐり」シリーズも好調だった。

 業態別では、注力する各チャネル(外食・デリカ・学校給食)の人手不足など課題解決につながる提案活動に取り組んだ。

 26年度は増収増益を計画。家庭用、業務用とも3月1日より価格改定を実施。一定程度の数量減少を見込むものの、業務用を中心に販売拡大に努め、泉佐野工場の稼働率アップを目指す。持続的成長に向けた収益基盤の構築につなげたい考え。

 家庭用も直近はメリハリある販促によって「国産鶏 鶏つくね串(照焼)」が復調気配をみせる。シリーズに新商品「焼肉のタレ味」を加え、2SKUの取り扱い拡大を図る。おいしさを追求した「至福のつくね レンコン入り」への期待も大きい。

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