環境負荷低減や食品ロス削減、物流・店舗オペレーションの効率化など、さまざまな社会課題に直面する食品流通・小売業界。それを陰で支える容器・包装業界にとっても、果たすべき役割は増している。
プラスチック食品容器メーカー・シーピー化成(岡山県)では、これらの課題解決に貢献するための新たなプロジェクト「ミライシナリオ」を始動。2月に幕張メッセで開催された「デリカテッセン・トレードショー2026」で、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを紹介した。
「小売流通業界を取り巻く課題はますます増加するなか、私たちは2024年に掲げたパーパス『未来を、笑顔で、つつむ』を起点に、持続可能な社会の実現へ歩み始めた。製品の提供にとどまらず、2030年までの未来予測を通じて新たな価値を創出するためのロードマップ『ミライシナリオ』プロジェクトを始動させる」。
発表会に登壇したマーケティング部の植田義博部長が宣言した。
会場では、同社の思想の根底にある「つつむ」を主体とした「つつむとすすむ2026」をコンセプトにしたブースを展開。容器を使った課題解決力である「つつむ」と、新しいステージを踏み出す「すすむ」を掛け合わせ、容器を通じて社会課題の解決を推進する姿勢を表現する展示が行われた。

バイオマスプラスチックを配合した製品ラインアップの強化に加え、急速に伸長している冷凍食品市場に対応した新素材の開発と製品化、素材と形状を掛け合わせた機能性と省資源性を両立するオリジナル製品の積極展開をアピール。来場した小売バイヤーら、多くの関係者の関心を集めていた。
新たな「ミライシナリオ」プロジェクトについても、大型スクリーンで紹介。①消費者マーケティング視点を加えた「情報基盤」②未来の変化を想定した「戦略検討機能」③現業ビジネスの強みを活かした「事業開発視点」――という3つの要素を掛け合わせることで、流通・小売業界とともに新たなチャンスを協創する構想が示された。
これらの実現に向けた武器のひとつが、同社が誇る環境素材の開発力である。バイオマス・再生素材・ケミカルリサイクル対応など多岐にわたる技術基盤がこれを支える。
さらに、食品用途に特化した高い成形技術も強み。耐熱性、耐寒性、密封性など、食品容器に求められる機能を高次で実現する。
こうした独自の技術で、食品廃棄ロス削減や売場運営の効率化にも寄与。保存性を高め廃棄ロスを抑えるパッケージが求められるなか、鮮度保持・内容物の保護に高い機能性を発揮する製品を提供している。
またスタッキング性、陳列効率など、省人化につながる工夫で現場の生産性を向上。購買意欲につながるデザイン性と高い視認性により、売場での訴求力アップにも一役買う。

ビジョンである「シーピー化成グループは、サステナビリティを第一に考え、実現する企業になります」の第一歩として、資源循環にも意欲的に挑戦。使用済みプラ食品容器の回収、再資源化、再生原料化、成形、販売に携わる6社と連携し、スーパー店頭で回収した使用済み容器をケミカルリサイクルにより再資源化。再び食品容器として再生・活用する「瀬戸内資源循環プロジェクト」を環境コーナーで紹介した。
「変化し続ける時代に対して、“すすむ”べき方向を指し示すことができる製品開発力と課題解決力で、お客様のベストパートナーでありたいと考えている」と語る、三宅慎太郎社長。
「今後は主力事業以外の新規事業にも積極的に挑戦し、2030年に求められる製品・サービス・事業の姿を明確に描きながら、そこへ向けた実行アクションを継続的に更新していく」。
食品容器メーカーとしての領域にとどまらない、持続可能な未来を目指すシーピー化成の新たな挑戦が始まった。

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