流通・飲食外食外食 25年の全店売上高7.3%増 単価上昇が貢献、客数は頭打ち感も JF調査
カナエ モノマテリアルパッケージ

外食 25年の全店売上高7.3%増 単価上昇が貢献、客数は頭打ち感も JF調査

 日本フードサービス協会(JF)が会員社を対象にまとめた25年1―12月の全店売上高は前年比7.3%増、4年連続プラス。店舗数は0.7%増、6年ぶりに前年を上回った。客数2.9%増、客単価4.3%増。JFでは25年の概況について、「物価上昇などによる客単価上昇で売上は前年を上回るも、消費者の節約が強まっている」とした。

 業態別の売上高はファーストフード(FF)7.5%増、ファミリーレストラン(FR)7.2%増、パブ/居酒屋4%増、ディナーレストラン6.6%増、喫茶9.8%増、その他±0。

 昨年も円安を背景とした物価高、原材料高が続きメニュー価格改定による客単価上昇が売上の押し上げ要因。消費者の節約志向も強まり、割引キャンペーンや価格を据え置いた企業、相対的に価格の安いFF等が好調。「日常は節約し、ハレの日の外食(年末年始や夏休み・お盆)にはお金を使うといった消費の選別も進んでいる」(同)。

 客数は2.9%増だったが、前年の4.3%増からは後退した。単価上昇による客数の頭打ち感も見られ、コロナ禍からの回復が早かった「持ち帰り米飯・回転寿司」(FF)や「焼き肉」(FR)などの業態は客数が前年を下回ったほか、「他業態でも客数前年割れの企業が増えている」(同)とした。

 また昨年の大阪・関西万博が、関西圏の外食需要にプラスとなったほか、訪日外客数も大きく増加し過去最高となり、「ディナーレストラン」などを中心に売上のプラス要因となった。

日本フードサービス協会 2025年外食産業市場動向調査

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。