
関西加工食品業界の新年の幕開けを告げる恒例の会で第58回となる「大阪食品業界新春名刺交換会」(大春会)が1月6日、大阪市中央区のシティプラザ大阪で開催され、関西有力の卸、メーカー、商社など380人が参集。岡本均日本加工食品卸協会近畿支部長(伊藤忠食品社長)などがあいさつに立った。
大春会の主催は大阪府食品卸同業会、日本加工食品卸協会、本紙食品新聞社の3団体・社で、半世紀以上にわたって続いている。
まず山口貢本紙社長が開会のあいさつを行い、続いて岡本支部長が「消費者物価指数より高い値上げもあるが、世界水準を上回る品質安全基準や食品の値ごろ感などわれわれが形成してきた付加価値、品質、安全性、おいしさなどを含めた適正価格であることを強く発信していく必要がある。社会環境は人口減、少子高齢化、自然災害、気候変動問題、国際問題などサプライチェーンが寸断されかねない様々な問題があるが、消費者のライフラインである食のサプライチェーンを歯を食いしばって守り抜いていかなければならない」と各位に訴えた。

続いて乾杯は、岡村由紀子味の素執行理事大阪支社長が「ムダの楽しみ」の新聞記事を紹介し、「生活者のタイパ・コスパのニーズには対応しなければならないが、一方で、楽しくて心豊かになる食事や買い物も提供していくことが重要だ。ムダパ(ムダのパフォーマンス)には、雑談やコミュニケーションもある。本日の会が、大切なムダパの時間になればと思う」とあいさつし、杯を掲げた。

会場では、随所で新年を祝うとともに談笑する輪が広がっていた。中締めは緒方学大阪府食品卸同業会会長(伊藤忠食品常務執行役員第二部門長)が「ここ数年、他地区で成功された小売業が関西圏に進出している。日本第二の市場なので当然かもしれないが、地域が寡占化していく要因の一つだと思う。それを防ぐには、当同業会など(地域の企業)が非競合分野で力を合わせて知恵を出し合い、ともに生き残りを図っていくことが重要だ」と訴え、一本で締めた。
食品新聞社・山口社長のあいさつ

食品界はここ数年、コスト高、人手不足など逆風の環境が続いているが、各社が変化対応することで、個々の企業も食品界もより強靭化されてきた。だからこそ今も食品経済が回っていると思う。食はこの国の大事な産業であり、文化である。26年は消費者の求めるものがさらに進化する。消費者に対し喜び、驚きのあるより良い商品・サービス・物流をさらに高次元へ高めていただきたい。26年、各社のさらなる飛躍を祈念している。
広島でも開催、210人集う

広島では5日、ANAクラウンプラザ広島で「第49回 広島地区食品業界新春名刺交換会」(主催・食品新聞社、共催・広島食品卸同友会、協賛・広島海産乾物瓶缶詰商業組合)が開かれ、食品卸やメーカーの関係者210人が参集した。
食品新聞社の山口社長が「当社は今年80周年を迎える。皆さま方の取り組みなど数字以外の部分をもっと伝え業界の後押しをしたい」と述べた。
続いて、地元卸を代表し中村角の中村一朗社長があいさつ。「AIの話題は避けられないが、うまく活用し生産性を高め、成果につなげられるかどうかが生き残りにもかかわると危機感を感じる。引き続き厳しい環境にあるが、メーカーと流通がそれぞれ努力と工夫をしながら協力し、食品業界にとって成果の出る年にしたい」と力を込めた。
会では味の素中四国支店・相川正樹支店長の発声で乾杯。三島食品の三島豊会長が中締めを行った。
