9.8 C
Tokyo
8.9 C
Osaka
2025 / 12 / 26 金曜日
ログイン
English
小売CVSファミリーマート 「あそべるコンビニ」本格始動 IP連動で買い物体験をエンタメ化

ファミリーマート 「あそべるコンビニ」本格始動 IP連動で買い物体験をエンタメ化

 ファミリーマートは12月17日、体験型イベント「FamilyMart FEST.2025(ファミフェス2025)」を開催し、「あそべるコンビニ」を掲げた新たな取り組みを発表した。ゲームやアニメなどのIP(知的財産)と連動し、来店や購買を楽しむ体験へと広げることで、買い物の場を「リテールエンターテインメント」へ進化させる。

 細見研介氏社長は、全国約1万6000店の店舗網や「ファミペイ」、店舗に設置したデジタルサイネージを軸としたデジタル基盤整備がこの5年で一区切りを迎えたと説明。「次のステージとしてIP戦略に踏み出す」と述べ、今回のファミフェスをそのキックオフと位置付けた。2023年に開催した第1回ファミフェスでは、ファッションショーを実施し、日本のコンビニ文化を世界に発信するきっかけになった。今回は日本文化に根付く「遊び心」をテーマに日常の買い物体験へ取り込む考えを示した。

マルチコピー機を活用したうちわ
マルチコピー機を活用したうちわ

 エグゼクティブ・ディレクターCMO(兼)マーケティング本部長 CCRO(兼)デジタル事業本部長の足立光氏は「あそべるコンビニ」を具体化する取り組みとして8つの施策を紹介。人気IPと連動した「エンタメグルメ」や季節イベント、クレーンゲームなどを設置する「お買い物アトラクション」、オンライン限定企画を展開する「ファミマオンライン」、ラッピング店舗による「ファミマで『聖地巡礼』を楽しもう!」、マルチコピー機を活用した「推し活ファミマプリント」、ファミペイや店内デジタルサイネージを活用したお得で楽しい買い物体験などを挙げた。

 これらの施策を通じ、来店動機を強化して既存顧客の来店頻度向上を図るとともに、IPを入口にした新規顧客の獲得や、デジタルを活用した新たな収益機会の創出につなげる。

 IP連携施策の一例として、ラッピング店舗を紹介。同社は「ファミリーマート葛飾たつみ橋店」を期間限定で漫画「キャプテン翼」とサッカークラブ「南葛SC」のコラボ店舗として展開しており、ファンの来店動機づくりにつなげている。今後はこうしたラッピング店舗を数百店舗規模に拡大していく考え。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。