厚生労働省は、2022年3月に産学官等の連携で食環境づくりの推進体制として「健康的で持続可能な食環境戦略イニシアチブ」を設立。「食塩の過剰摂取」「若年女性のやせ」「経済格差に伴う栄養格差」などの栄養課題や環境課題を社会課題として捉え、誰もが自然に健康になれる食環境づくりを推進するため食品メーカーや流通業界、自治体などにイニシアチブへの参加を呼びかけてきたが、その取り組み発表会「オープンフォーラム2025」が11月20日、東京・千代田区丸の内のTokyo Innovation Baseで開かれた。
フォーラムでは女子栄養大学の武見ゆかり副学長が「イニシアチブの取組と全体評価」をテーマに講演。その後、エブリー、キユーピー、敷島製パン、ハウス食品グループ本社、ファーストスクリーニング、マルハニチロ、マルヤナギ小倉屋が最新の取り組みを紹介。福島県、ヨークベニマル、亀田製菓、福島中央テレビによりパネルディスカッションも行われた。
ハウス食品グループ本社は、イニシアチブ参画について説明したあと、「バーモントカレー」を例に具体的な取り組みを紹介。ヒトの味の感じ方に関する研究や、独自開発したCF素材と製品への応用、味覚の見える化による減塩意識の向上等について解説した。
また、会場には参画事業者による減塩体験ブースが設置され、減塩製品などを展示しながら取り組みを紹介した。


