3連休を利用して、クマの注意が呼びかけられている岐阜県の飛騨高山へ。観光は市街地に絞り歴史的建造物が並ぶ商店街に行ったが、多くの外国人でごった返しており、クマはおろか、日本人観光客でさえちらほら見られる程度。地元の方に話を聞くと、平日はもっと外国人の比率が高いと苦笑いされた。
▼老舗の酒造店の看板も、入口をくぐれば「Tax-Free」の文字とご当地のキーホルダー、Tシャツ、民芸品など外国人観光客向けの商品が並び、日本酒は奥の方へ。従業員は英語の使用が当たり前らしく、つつがなく対応していた。
▼予約した旅館でも従業員の半数が外国人で、ミャンマーなどから働きに来ているそうだ。この状況なら対応するのも外国人が合理的なのかと妙に納得した。
▼物価高騰の波は、江戸時代から続く名物の「朝市」でも少し感じた。店主との軽快な会話とは裏腹に、頭の中では財布の紐の固さとのせめぎあい。クマの心配より、日本人が国内でしっかりとお金を落とせるようになるためのベースアップの方が心配だとひとり苦笑い。
