18.5 C
Tokyo
16.5 C
Osaka
2025 / 11 / 03 月曜日
English
飲料嗜好飲料抹茶ブームに沸く「辻利」宇治本店 2024年売上高19年比3倍強 昨年から勢い加速し25年1-9月も前年越え 動画の拡散が追い風
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

抹茶ブームに沸く「辻利」宇治本店 2024年売上高19年比3倍強 昨年から勢い加速し25年1-9月も前年越え 動画の拡散が追い風

 辻利一本店が運営する京都・宇治の老舗「辻利」宇治本店が抹茶ブームに沸いている。

 2024年売上高は19年比で3倍強の327.4%。昨年から勢いが加速し今年1-9月累計の売上高も前年を上回った。

 来店者の約8割を外国人観光客が占めている。 

 これには、自ら点てて作る抹茶ラテなどの動画がSNSで世界中に拡散されたことが追い風になったと同社はみている。

 抹茶が選ばれる理由には、おいしさと健康価値を挙げる。

 同社がクロスマーケティング社と共同で外国人を対象に5月に実施した「抹茶に対するイメージ調査」(対象:7か国、1140人)では“抹茶は健康に良い”との回答の割合が“おいしい”を上回り最も高いという結果になった。

 辻俊宏社長は「世界中の方々が宇治の抹茶に関心を寄せてくださっていることは私たちにとって大きな励み。一方で伝統的な石臼挽きによる抹茶づくりは1時間にわずか40gしか生産できないほど繊細で手間のかかる工程。価格相場の高騰や原料供給の課題もあるが、 抹茶の価値を守りながら持続可能な体制づくりに取り組んでいく」とコメントする。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点