のど乾燥と免疫維持のW機能 森永乳業「ラクトフェリン200」新発売

Red森永乳業は10月7日から、機能性表示食品「森永ラクトフェリン200ドリンクタイプ」(100g、税別155円)を全国発売する。本品は、日本で初めて「のどの乾燥感軽減」の機能性をパッケージに表示した飲料で、免疫機能の維持とのW機能を持つのが特長だ。働き盛り世代をメーンターゲットに、販売目標は来年3月までに15億円、3年後に30億円を掲げる。

ラクトフェリンは、母乳などに多く含まれるたんぱく質で、免疫細胞の働きを助け、急性胃腸症状や粘膜の乾燥、風邪様症状の緩和などにかかわるとされる。同社は約60年にわたり研究を進め、民間企業としては世界最多の論文発表数を誇る。グループ会社のミライ社(独)は年間約170トンの製造能力を有し、製造量は世界トップシェア。大貫陽一社長は「ラクトフェリンは当社の強み。独自商品として人々の健康と生活の質向上に役立つと確信している」と期待を込める。

「森永ラクトフェリン200ドリンクタイプ」
「森永ラクトフェリン200ドリンクタイプ」

研究本部食品機能研究所機能素材研究室の織田浩嗣氏によれば、ラクトフェリンは母乳以外に涙や鼻水、白血球からも分泌される生体成分で、免疫細胞のリーダーであるpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)に作用し、外敵への感度を高める。これによりpDCは多くの免疫物質を産生し、幅広い免疫細胞を強力に活性化させる。pDCは、人によっては病原体が存在しない時に過剰に働くと自己免疫疾患につながる場合があるが、ラクトフェリンは外敵に応じて必要な時だけpDCを活性化するため、自然で合理的働きが特徴という。新商品は1本当たりラクトフェリン200㎎を配合し、甘味と酸味のバランスが良く、すっきりと飲みやすい。老若男女問わず、いつでも手軽に摂取できる。

同社調べでは600人中約9割が年間で「のどの乾燥」を経験し、7割強が「不安を感じる」と回答。マーケティング本部事業マーケティング部ヨーグルト・デザート事業部の髙橋沙友里氏は「のどの違和感は体調不良の予兆。免疫機能と合わせて市場ニーズが高く、働き盛り世代を中心に寄り添えたらいい」と話す。