テーブルマーク 香川に冷凍うどん新工場 27年10月稼働へ 製造子会社は直営体制に

テーブルマークは、83億円を投じて香川県観音寺市に冷凍うどんの新工場を建設する。稼働開始は2027年10月予定。また同年1月にサンバーグ、光陽、一品香食品など製造機能を有するグループ5社を吸収合併して直営工場化する。

国内外における冷凍食品のさらなる需要拡大に応えるとともに、人手不足が深刻さを増す中、グループとして持続可能な事業運営を実現するため生産体制を再編する。

新工場(名称未定)は旧テーブルマーク本社工場跡地に建設。着工は来年11月予定。冷凍うどんをはじめ麺類の拠点とする見通し。AIやIoTなどデジタル技術を活用した自動化システムを導入して生産効率の向上や省人化を目指すほか、省エネ設備などで環境に配慮した工場とする。

新工場の稼働にあわせ綾上工場(香川県綾歌郡)は27年9月に閉鎖。

一方、グループ製造工場を直営化。冷凍ベーカーリーのサンバーグ(茨城県)、冷凍麺類の光陽(愛知県)、冷凍お好み焼・たこ焼の加ト吉水産(香川県)、冷凍うどん・餃子の一品香食品(福岡県)、冷凍デザート等の日本食材加工(宮崎県)は27年1月に吸収合併する。グループ全体の効率運営やガバナンス強化に加え、人材の採用・育成などを拡充したい考え。

グループ企業のうち、フードレック(香川県)は26年12月にパックごはんの製造を停止。物流事業に特化する。

同じくグループで冷凍食品製造の北海道加ト吉については、全株式をちぬやホールディングス(香川県)に26年4月1日付で譲渡。冷凍コロッケ類の生産は終了し、冷凍ラーメンはテーブルマークグループ内の他工場へ製造移管する。