不二製油は9月8日、大阪・関西万博会場内で、大森達司社長と、同社の植物性だし「MIRACORE(ミラコア)」を使用してプラントベースラーメンを一部店舗で提供している「一風堂」を展開する力の源ホールディングス・山根智之社長の対談イベントを主催した。
一風堂は国内外で310店舗展開しており、うち海外は14店舗で、地域ごとにベースとなるだしを変えている。その一風堂のプラントベースラーメンのだしのベースとなっているのが、不二製油のミラコア。現在はチキンタイプをはじめビーフ、白湯、かつお、貝の5種のタイプを展開しており、基本的にこの5種類を組み合わせて地域の消費者の志向に合わせている。
一風堂は米国でヴィーガン専門店を展開しており、来月以降はインドネシアでハラル仕様のラーメンを主とした店を、店名を一風堂から変えて出店する。
山根社長は「一風堂のラーメンは、この形でないといけないということはない。新しい価値を創造し続けていく」と話した。
ミラコアの海外展開について大森社長は「植物性食品は環境への負荷が少なく、グローバルに展開できる素材」とし、一風堂のインドネシアの店舗への供給は、ハラル認証取得しているシンガポールの工場から提供していく考えを述べた。
山根社長は「当社はラーメンを日本の食文化と訴求している。海外でも日本の食文化が身近なものとして取り組んでいきたい」と語った。
対談会場は万博内のORAパビリオン「宴」で、同日の他、9~12日もミラコアを導入しているシェフや食品メーカーなどと、同商品を活用した最先端の植物性メニュー提案などを行った。