名古屋市中央卸売市場南部市場肉豚出荷団体連合会と名古屋食肉市場(成田英樹社長)主催による「第17回肉豚枝肉共励会」が9月2日、南部市場で開催された。今回は愛知、岐阜、三重、長野から150頭が出品。愛知県知事賞、名古屋市長賞をはじめ優秀賞、優良賞に計10点が選出された。
表彰式では成田社長が主催者を代表してあいさつ。「暑さの影響により、肉豚の成育や受胎率に影響が出ている。出荷頭数も減少しており、需給がひっ迫。豚肉の枝肉相場は、過去最高水準で推移している。しかしながら飼料、エネルギー価格の高騰は依然として続いており、人件費や後継者問題、施設整備など多くの課題が山積みのことと思う。このような厳しい環境の中、肥育管理や品質向上に真摯に取り組まれている皆さまのご努力と情熱に心から敬意を申し上げる。私どもも、養豚業界の発展に向けてさらに販売に努力していく」とした。
日本食肉格付協会・和仁達朗名古屋事業所所長による審査講評では「全体を見ると、上以上率79.3%と、とても品質が良く素晴らしい共励会。昨年度の全国上以上率は52.9%なので、今回は大変レベルが高い。例年に増して猛暑が続き大変厳しい条件の中、このような素晴らしい成績を残したのは皆さまの養豚レベル、管理技術の高さの証明」とした。

午後のセリでは、「愛知県知事賞」に輝いた鈴八商店の出品豚が最高値となる1944円をつけた。
恒例の豚肉試食会は、「豚肉 全部位 みんなで食べてみよう」をテーマに、焼肉(ヒレ、肩ロース、バラ)、しゃぶしゃぶ(ロース、もも、うで)、豚汁(バラ、小間)を用意した。