マツボー(TEL03-5472-1734)は1949年、「欧米を始めとする世界各国の優れた機械や新しい技術を導入し、日本の産業界の発展を通じて社会へ貢献する」を理念に、当時の松坂屋百貨店商事部の中で創業。戦後復興途上にある中、独自の情報収集力を駆使し、欧米の進んだ技術やそれを応用した機械・設備を、いち早く国内の産業界に紹介・提供してきた。これにより、機械専門商社の道が開かれ、1955年に同社の前身である松坂貿易が設立され、現在の社名につながっている。
そして、常に機械専門商社として、最先端の技術に目を向け、新たなる商品・新たなる価値を提案。ユーザーのニーズを知り、それに必要な技術や製品情報の提供に加え、ユーザーの目標実現のためのエンジニアリング機能を提供するなどのフォアサービスから、設備・装置改造のコンサルティング、機器納入後のアフターサービスに至るまでの一貫した体制を整えている。その同社が、「異物混入対策」向けに販売を強化しているのが次の製品である。
【FSハイシフター】
同社がメーカーと共同開発した振動ふるい機で、従来のものと違い、左右に2台の振動モーターを搭載することで、横ではなく主に縦方向の振動を発生させるのが大きな特徴だ。
その他独自の機構により、強力な波動運動がスクリーンに生じ、原料が激しく飛び跳ね上げられて解砕され、スクリーンをスムーズに通過し、目詰まりのない極めて高効率な分級を実現。従来の振動ふるい機では、目詰まり抑制のためタッピングボールを使用して強制的に縦振動を発生させるが、それがないのでコンタミ防止にもつながる。
スクリーンの交換作業は、交換するスクリーンを補強金網に押さえリングで固定するだけである。スクリーンテンションは、あらかじめテンション管理されたカセット式補強金網を使用するので、ユーザーが、スクリーンの交換時に厳格なテンション管理をする必要はない。
また、その目詰まり抑制効果により、より細かい目開きのスクリーンが使用できるため、より多様な異物の混入を防止できる。例えば、超微細な「抹茶」も目開き50ミクロンのスクリーンでも目詰まりせず、異物を除去するとともに、歩留り良く分級できる。油分や水分を含み付着性のある原料も得意とする。分級性能は、ハイコストな超音波タイプの振動ふるい機を凌ぐほどだ。乾式の微細な目開きの異物除去だけでなく、凝集ダマ解砕、粉カットなどの応用も、可能である。