12.3 C
Tokyo
7.2 C
Osaka
2025 / 11 / 23 日曜日
ログイン
English
逆光線(コラム)インバウンドを掘り起こせ
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

インバウンドを掘り起こせ

大手卸による海外戦略が本格化してきた。国分グループは米国で日本酒のEC販売を展開するスタートアップ企業に出資し、現地市場での日本酒文化の発展と普及を図る。三菱食品は昨年秋に株式を取得した持ち分法適用会社の英国JFE社を通じて、欧州での日本食の食材輸出を強化する。

▼国内の人口減少が加速するなか、わが国の食品業界において成長が見込まれる海外市場へのアプローチは欠かせないテーマといえる。和食や日本の伝統的酒造りがユネスコ無形文化遺産に登録され、日本食への注目が高まっていることも追い風となっている。

▼海外市場の開拓と並行して好調なインバウンド需要も見逃せない。25年1-6月の訪日観光客数は2150万人、上半期としては過去最速で2000万人を突破。引き続き国内消費を押し上げる要因となっている。

▼外国人観光客に人気の食材がコンビニのサンドイッチ。ふっくらとした食感とおいしさがSNSで話題となり、販売が伸びている。こうした光景を見ると、コンビニだけでなく、スーパーの惣菜にもチャンスがありそうだ。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点