味の素 福岡で秋季グループ施策商談会 幅広い商材や施策を紹介

味の素九州支社(土屋由介支社長)は7月11日、福岡市のホテルニューオータニ博多で「2025秋季味の素グループ施策提案会」を開催。九州地区の卸、量販店、加工メーカーなど得意先トップや関係者などを招待した。

恒例の味の素グループの展示として味の素冷凍食品、味の素AGF、J-オイルミルズ、ヤマキが出展。新製品や新品種の試食・提案を介して同社が持つ幅広い商材や施策を幅広く紹介した。味の素九州支社では味の素グループや産官学の連携などのASVの取り組みを深めながら九州エリアの生活者・得意先のWell―beingに貢献することを目指す。

なお、今年の1月に開催した「春季味の素グループ施策提案会」では一般生活者の生の声を直接聞いて今後の販促や商品開発などに生かすべく、九州支社で運営しているインスタグラム「あじQキッチン」のフォロワーの中から抽選で18人を招待する初の試みを行った。この取り組みが大変好評だったことから今回は同じく「あじQキッチン」のフォロワー約2万人から29人を招待した。会場では来場者が展示を見ながらスタッフに興味のある商品などで質問をする姿が多く見られた。

一方、今年度第1四半期(4~6月間の累積)の九州エリアの売上実績は家庭用・業務用計で100%で着地。家庭用は主力カテゴリーを中心に販促獲得が進んだことや価格改定による製品単価の上昇、生鮮素材価格の落ち着きが追い風となり、前年比102%で着地した。一方、加工用調味料は価格改定に伴い苦戦し97%となったが、インバウンド需要を含めた外食需要が好調だったことで外食用は103%と伸長し業務は100%となった。

カテゴリー別では「味の素」「ハイミー」などのうま味調味料はインフルエンサーのリュウジさんなどとタイアップし情報発信を継続したが、昨年実施した「味の素」×「ONE PIECE」のコラボ特別品を発売した反動で86%と伸び悩んだ。

「和風だし」は販促売価の上昇に伴う店頭回転の悪化で「ほんだし」120gが94%と苦戦。「Cook Do」中華合わせ調味料は119%となった。生鮮食材の価格の落ち着きに伴い〈回鍋肉用〉132%、〈青椒肉絲用〉110%と、主力品の売れ行きが拡大。2024年秋冬~2025年春夏向けに新発売した「Cook Do」極シリーズ(麻辣麻婆豆腐用、麻辣回鍋肉用、香辣麻婆茄子用)の配荷が順調に進み、「Cook Do」の売上を約10㌽押し上げた。

マヨネーズは競合環境が激化し販促強度が下落したことで94%。「ピュアセレクト マヨネーズ」400gは102%と堅調だったが、「ピュアセレクト コクうま」360gは80%と苦戦した。スープ類は97%で着地。最大領域の「カップスープ」は主力8袋入品種が102%と堅調な売れ行きだったが、3袋入品種の販促機会が減少したことで90%と苦戦し「カップスープ」計で96%となった。また「たまごスープ」は販促強度が減少し88%となったが、「豆と野菜」シリーズは取扱店舗増とユーザー拡大により店頭での商品回転が好調で164%と大きく伸長した。

「アミノバイタル」は110%。2024年春夏新製品の「アミノバイタル」ゼリー〈ガッツギアサイダー味〉は取り扱い、販促両面での取り組みが進み208%と倍増。「パルスイート」などの甘味料部商品は家庭用で使われる砂糖の一人当たり年間購入量が年率3~4%減少しており98%で着地した。