16.3 C
Tokyo
18.5 C
Osaka
2025 / 12 / 02 火曜日
ログイン
English
小売CVSローソン “炒め調理ロボ”初導入 北大塚店で出来たて炒飯提供
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

ローソン “炒め調理ロボ”初導入 北大塚店で出来たて炒飯提供

ローソンは、リアル店舗とテクノロジーを融合させた「Real×Tech LAWSON(リアル×テックローソン)」による新たな価値創出を進めている。その一環として7月22日から、東京都豊島区の北大塚一丁目店(グリーンローソン)に自動炒め調理ロボットを導入し、注文ごとに調理する炒飯や野菜炒めなど出来たてメニューの提供を開始する。これにより、店舗の省力化と出来たて商品の両立を図る。

注文はセルフレジで決済後、厨房内の端末に内容が送信され、従業員はタブレットに表示される手順に沿って油や具材、調味料を投入する。炒めや混ぜの工程はロボットが自動で行い、調理時間は約1分半~2分半。調理終了後には鍋の自動洗浄も行われ、提供までの時間は5分以内を見込む。

「I-Robo 2」による野菜炒めの調理工程
「I-Robo 2」による野菜炒めの調理工程

調理に使われるのは、TechMagic(東京都・江東区)が開発した自動調理ロボット「I-Robo 2」。鍋肌350度超の高火力と職人の鍋さばきを再現し、専門店に近い品質を実現している。

提供メニューは、「たまごチャーハン」「野菜炒め」(各税込538円)を中心にトッピング違いも含めた全14品。春巻きセットなど一部は既存のフライヤーも併用する。ターゲットは30~60代の既存客に加え、近隣オフィスや家庭の昼食・夕食需要も想定している。

インキュベーションカンパニー事業開発部の塩野貴啓部長は、「リアル×テックローソンを目指す中で、先月高輪ゲートウェイシティ店に導入したからあげクン用揚げ調理ロボに続く第二弾として導入した。ローソンの厨房商品はこれまでレンジ調理や揚げ物が中心だったが、新たなテクノロジーを活用し、今までにない質の商品を出来たてで提供できるようになる」と話す。

「I-Robo 2」による野菜炒めの調理工程
「I-Robo 2」による野菜炒めの調理工程

ローソンは全国約9600店に「まちかど厨房」を展開しており、炒め調理の追加によりメニューの幅が広がる見込みだ。北大塚店では今後デリバリー対応も計画しており、他店舗への展開や炒め以外の調理工程、中華以外のメニューへの応用も検討していく。

同社は2030年度に日販30%増、店舗オペレーション30%削減を目標としており、今回の取り組みはその実現に向けた重要な一歩となる。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点