大阪“うめきた”から クラフトビールを発信 キリンビールがビアテラス

キリンビール近畿圏統括本部は10月19日までの約半年間、大阪駅北に「うめきたビアテラス」を展開。春に刷新した「スプリングバレー 豊潤ラガー」をはじめ関西のブルワリー13社の商品など常時10種類のクラフトビールを提供する。

今年は公園や商業施設を備えたグラングリーン大阪が隣接地にオープンしたことを受け、「開放感を打ち出し、気軽に来てもらいたい」(剣持英夫統括本部長=写真㊥)という思いで店名を変更。公園でも楽しめるようテイクアウト向けのフードメニューや、家族連れへ向けたノンアルコール商品を充実させた。

また、インバウンド需要を見据え英語表記のメニューを用意。「関西全体へクラフトビールを発信する拠点としたい」(同)と、期間中5万人の来店を見込む。

ビール類の市場が約30年前と比較し40%減っている中で、クラフトビールは全国47都道府県に醸造所ができるなど広がりを見せている。クラフトビール事業部の大谷哲司部長=写真㊧=は「地域の産業やコミュニティにも貢献している。他のカテゴリーには見られない事象」と説明。

「ブルワリーや流通などと一緒になって、2030年までにクラフトビールを市場の5%に引き上げたい。来年10月の酒税改定が変革のポイントとなる。関西にも多くのブルワリーがあり、拡大する環境は整っている」と話した。

また、共催イベントを予定するヤッホーブルーイングのエール営業部門・宮越裕介統括ディレクター=写真㊨=は「来年夏までに泉佐野市に大阪醸造所を開業する。一緒になって、近畿のクラフトビール市場を盛り上げたい」と期待する。

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