九州シジシー 独禁法抵触疑いで警告 取引先の販売価格を拘束

公正取引委員会(以下、公取委)は3月18日、九州シジシーに対し「再販売価格の拘束」に該当し独占禁止法(以下、独禁法)に抵触する疑いがあるとして警告を行った。九州・沖縄地域に限定した拘束行為は今回初めて。

独禁法では取引相手に対して販売する商品の価格を定めるなどの自由な販売価格の決定を拘束することを禁じている。公取委によると九州シジシーは同社加盟店に対して、シジシーPB商品についてSMが価格を下げる際に了承を得る必要があったことや、下限価格よりも安く販売した場合は価格を引き上げるように求めていたという。また各SMの販売価格を確認したり、互いに監視し合うSMから連絡を受けたりしていた模様だ。加盟店間において売価が引き下がることで価格競争が起きるのを事前に避けたい意図があったものとみられる。

九州シジシーでは「今回の警告を真摯に受け止めるとともに、関係法令の遵守を徹底して再発防止に努めていく」とのコメントを発表している。

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