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加工食品乳製品・アイスクリームチーズの利用シーン拡大へ 六甲バター「ベビー」「6P」で独自性発揮 「包み」シリーズに待望のデザート

チーズの利用シーン拡大へ 六甲バター「ベビー」「6P」で独自性発揮 「包み」シリーズに待望のデザート

六甲バターは25年度(12月期)、ベビーチーズの新たな定番や他にないデザートチーズの投入で喫食シーン拡大を目指す。ベビーはおつまみ向けの期間限定品を終了し、家族全員が楽しめる定番ラインナップを強化。東京レガシーハーフマラソンでの配布や妊婦向け企画「ベビーチーズ for mom」を通して、同社のベビーチーズならではの栄養価値や楽しさを発信する。

3月5日の戦略説明会で、塚本浩康社長は「24年度は原料価格がある程度落ち着き、22年度の価格改定も定着したことで、前年比約200%増の営業利益が創出できた。一方で今年は再び原料が上がり基調にあり、不安定な為替影響、価格改定後の物量減、万博への出店費用等を考慮すると営業利益は大幅な減少を見込む」など見通した。

同社はこの4月に家庭用チーズで4~13%の価格改定を行う。ベビーチーズは店頭の定番売価が現行の平均128~138円から10円程度アップすると予想される。節約志向が高まるなか、プロセスチーズ規格ではなく「乳等を主要原料とする食品」に当てはまる低価格帯商品に流れる消費の動きもみられることから、厳選した原料チーズを独自技術で加工した同社製品ならではの栄養価値やおいしさを発信していく考えだ。

㊧ベビーチーズ 炙り明太子風味/㊨ひとくちCheese Dessert あまおう苺 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
㊧ベビーチーズ 炙り明太子風味/㊨ひとくちCheese Dessert あまおう苺

25年度の新商品として3月1日から「ベビーチーズ 炙り明太子風味」「同 ゆず胡椒入り」を年間の定番品として発売。黒田浄治執行役員マーケティング本部長は「おつまみとして訴求する場合、家庭内での間口も限られる。家族全員で楽しめる商品や汎用性が高いフレーバーは結果的におつまみの需要にも応えられる」と狙いを説明。プロモーションは5月上旬から約3ヵ月間、マーベルとのコラボパッケージで展開するほか、10月19日の東京レガシーハーフマラソンでのサンプリングを通して、手軽な栄養補給や心身の健康に役立つことを伝える。

デザートチーズは、他にない差別化商品で新たな需要を創造する。一口サイズのチーズ「包み」シリーズより「ひとくちCheese Dessert あまおう苺」が新登場。チーズ生地の中から苺のソースが出る仕様で流通からの評価も高く、想定の4倍以上の出荷を予定している。デザート6Pの起爆剤として新たに「チーズデザート6P 白桃&アールグレイ」を発売した。3月28日~29日に有楽町で実施するサンプリングでは、AIの笑顔診断やSNSキャンペーンで一層の認知向上につなげる。

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