日本気象協会 biz tenki
逆光線(コラム)「食」が持つ力

「食」が持つ力

小学生だったある日、突然夕食を摂りながらのテレビ鑑賞がご法度となった。コミュニケーションの場に不要だ、と父が云う。言い出しっぺの父は無口な男で、家族が話題を提供しても大した反応もない。次第に食事の時間が億劫になった。父自身も同様だったのか半年後ルールは撤廃された。

▼それを思い出したのは、先日ファミレスで目にした光景のせいだ。三世代6人の一団が食事を共にしながら全員がそれぞれのスマホを眺めている。もう珍しくはない。でも奇異に感じる。

▼今春の展示会でも、社会経済の変化に伴う消費活動の変化を分析し、コスパ、タイパ、エシカル、推し活などをキーワードに紐付けた売場提案、商品提案がなされた。トレンドを把握して需要喚起に繋げることはもちろん重要だ。

▼「食」が持つ力はそれだけではない。食を知り、家族で料理を楽しみ、感謝の気持ちを育むことをスパイス大手がHPで提唱。口下手な父は多分それを言いたかったのだ。14年目を迎えた今月のこの時期だからこそ、強く感じる。

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。