お花見予定、コロナ前水準に 市場規模は前年比25%増 インテージ調べ

マーケティングリサーチ会社のインテージは、「お花見」に関する調査結果を公開し、「予定している」「するかもしれない」の合計が前年比1.2倍の40.1%に達し、コロナ禍前の水準(19年40.9%)までほぼ回復した。

調査は今年2月上旬に全国15~79歳の男女2500人を対象に実施。コロナ禍の外出自粛でお花見の参加意向は20年25.8%、21年21.7%まで低下し、22年以降は上向きだったが、6年ぶりに40%台に乗せた。

お花見のタイプは「昼間に近場の桜が咲いている場所」が7割超と断トツ1位。昨年との比較では「桜の名所へ日帰り旅行やドライブ」が1.3倍に増加し、物価高の中で手軽なレジャーが好まれる傾向がうかがえた。

予算は物価高で増加しており、25年は平均7407円と前年比1.1倍。これをもとにお花見の市場規模を算出すると2874億円、24.6%増となった。「予定している」人と予算の両方が増えたため。21年807億円を底に、23年2100億円、24年2307億円と顕著に拡大している。

お花見に付き物の「お酒」を飲む予定は男性65.5%、女性33.9%。うち20代男性に飲む種類を聞いたところ「ビール類」が53.3%、「チューハイ・ハイボール」が41.7%の結果に。別の調査による普段飲むお酒では後者が上位となっており、お花見の特別感を味わうには「ビール類」が選ばれる傾向がみてとれる。

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