生姜焼き、肉じゃが、ハンバーグ。毎日のご飯を美味しいと言ってくれる娘に、その味付けが全部「それな、すき焼きのタレやねん」と種明かしする母親のSNS投稿にクスっとした。しかしながら、定番の1本を様々にアレンジする、その力量は「さすが!」のひと言だ。
▼砂糖や塩、みそ、醤油といった基礎調味料をはじめ、つゆ、たれ、ドレッシング、さらには合わせ調味料や簡便調味料など味付けの選択肢は今の世の中、無数にある。TVCMに魅かれ、あるいはスーパー店頭で衝動的に購入したは良いが、半分近くを残したまま「冷蔵庫の肥やし」にしている人も少なくないのではないか。
▼折しも小売店頭は棚替えの季節。調味料に限らず、数多くの春夏新商品が売場に並ぶ。欲しい、でも失敗はしたくない。昨今急激に進んだ物価高も手伝って、新商品になかなか手が伸びないという人もあろう。
▼まずは今あるものを使い切る、食べきること。わが家でも冷蔵庫の棚卸に着手。開封済み調味料の容器が山々のように連なり眼前に迫ってくる。頂きはまだ遠そうだ。
