伊藤ハム米久ホールディングスは、今春の新商品について「慣れ親しんだブランドを磨きながら新しいことにチャレンジしていく」(牛丸友幸常務)との方針で開発、メディア向け発表会を2月7日に兵庫県西宮市の伊藤ハム本社で開催した。
伊藤ハムでは、発売91年目のポールウインナーから、調査できる範囲で初となるフレーバー品「ホットチリ味」を投入。朝のフレッシュブランドからはチキンでベーコン形状にした「ベーチキン」の発売の他、ありそうでなかった商品として「ケチャップ入りチキンナゲット」などを、米久はバーベキュー向け商品で行楽期のスポット販売に特化していく全長約30cmのソーセージなどをそれぞれ投入する。
商品開発の方向性として、これまでのブランドの強化・育成に、今春から「進化」を加えた。「ロングセラーブランドも今の時代に進化させ、顧客とのタッチポイントを増やしていく」(青木純一マーケティング部長)方針で、商品や販促活動を実施する。
伊藤ハムは、1934年発売のポールウインナーから、おつまみ需要向けに「ホットチリ味」を3~8月の春夏期限定で発売。その後は続く秋冬期にも限定商品を発売する計画だ。
「朝のフレッシュベーチキン」は、チキンで作ったスモーク風味のベーコン形状の商品で、チキンハム同様に高たんぱくシリーズとして訴求していく。特にチキンハムが30代の購入意向が高いことから、若年層を開拓していく。また、原料高騰のベーコンの置き換え素材などとして「ジューシーポーク」を3月1日から発売する。ブロックタイプなので、好みのサイズにカットでき、ソテーのほか、野菜炒めやパスタの具など各料理に使用しやすい。
その他、チルドピザからは、「ラ・ピッツア」シリーズをリニューアル。製造工程に、新たに発酵工程を加えてさらにふっくらもっちり食感に刷新。新商品では家庭の手作り需要向けに「熟成生地のピザクラスト」を2月1日から新発売。
一方、米久からは、BBQ向けソーセージのほか、焼豚の切り落とし徳用500gを新発売。家庭でのストックを提案し、ラーメンや炒飯など様々なメニューへの使いやすさを訴求する。
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