鳥インフルが14道県で51件発生し約932万羽のニワトリが殺処分された(2月11日現在)。過去最悪の22年シーズンに匹敵するペースだ。1月は34件648万羽の殺処分となり、1月としては過去最多となった。
▼JA全農たまごによると、鶏卵の卸売平均価格は1月が前年比1.4倍の258円、2月が1.7倍の314円(東京地区・Mサイズ1㎏)。年明けは相場が落ち着く傾向だが、高騰が止まらない。
▼米国でも鳥インフルで卵価が急騰し2年ぶりのエッグフレーションに。1パック売価は約5ドルで、前年より5割上昇した。第二次トランプ政権発足から1か月。パンデミックの懸念が高まる中、政府の対応遅れに不安が広がる。
▼ウクライナ料理に卵は欠かせない。同国のある高官からは、ロシアによる空爆で鶏舎を失い卵不足に陥るも乗り越えた経験から「ウクライナの指導者たちは米国からの支援を維持するためにウクライナ産の卵の大量出荷を含め、ほぼすべてを検討する。キーウは米国の卵価上昇を認識しており余剰な卵がある」という皮肉めいた冗談も飛ぶ。
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