岐阜県に本社を置く花卉(かき)総合商社ジャパンプランツは、スーパーなど小売流通店舗の人手不足などの諸課題に、ネットワークカメラ(以下NWC)を活用した売場の最適化提案を全国の小売店を対象に強化している。
24年春から提案し、このほど来店客などの人物を自動モザイク処理する機能を追加し、仕様を進化させた。
同社は、スーパーやドラッグストア、ホームセンターなどの花卉売場にサカキや仏花の他、スプレーマムやカーネーション、観葉植物など多様な各種花木を販売している。対象は全国で、花卉業界のネットワークで全国の店頭への供給体制を構築している。
ここ数年は小売店やその委託先花卉店の人手不足等の課題から、花卉売場の一括受託も増えている。委託により小売側はロスがないことも支持される理由の一つ。
現在取り組むNWCは、いつでもどこでも誰でもスマートフォンなどの端末で現場の状況が把握でき、遠隔で撮影して画像を送ることができる。遠隔で在庫状況を把握することで、ジャパンプランツのルート配達員が商品補充等でより柔軟な対応が取れるなど、小売側の機会損失と人手不足の改善、同社の物流の働き方対応やランニングコスト削減を図っている。
また、24時間現場を可視化できるが、動画ではなく売場の写真撮影に特化しているので、通信費も安価に抑えることができるのも特徴だ。
NWCは、現在は大手スーパーやドラッグストアの一部店舗で活用されており、機会損失低減や人手不足解消などの課題対応から問い合わせも増えている。