12.1 C
Tokyo
13.5 C
Osaka
2026 / 02 / 28 土曜日
ログイン
English
加工食品乾麺・乾物乾物がバズった!猫型の麩「ニャンふル」 伝統食の可能性拓く“映え” SNSでメニュー爆増中
KNOWLEDGE WORK 20260303

乾物がバズった!猫型の麩「ニャンふル」 伝統食の可能性拓く“映え” SNSでメニュー爆増中

“地味”な印象が付きまとう乾物界で、異彩を放つ新顔が注目を集めている。SNSを中心に話題を振りまいているのが、キュートな猫型のお麸「ニャンふル」だ。

今秋に発売したのは、明治10年創業の常陸屋本舗。老舗乾物メーカーとして堅実なイメージの強い同社だが、伝統食品の焼麩をポップにアレンジした製品で近年ヒットを飛ばしている。

18年に発売した「カラふル」は、パステル調に彩られた星形やハート形のカラフルな飾り麩。既存の星型飾り麩の製造設備を生かして開発したところ、SNSで人気に火が付いた。

「麩は地味な食材。食べない、知らないという若い方が増えていた。伝えていく責務を持つメーカーとして、若い人たちに食べていただくためにSNS映えするものを作ろうと考えた」。龍野敏滿社長が説明する。

猫好きの心とらえる  乾物売場に彩りを

龍野敏滿社長㊧と営業部・池田聖一郎氏
龍野敏滿社長㊧と営業部・池田聖一郎氏

「ニャンふル」の開発は、社長の肝いりで進められた。

「猫はアニメ的に描きやすいモチーフ。猫好きは圧倒的に多いので、出したら面白いのではと思った」。

読みは見事に当たり、発売後は「カラふル」にも増して爆発的にヒット。導入した得意先からは「お麩の売れ方ではない」と驚きの声が上がったという。

「売れるか分からなかったので最小限の設備で始めたが、今は製造が間に合わない状態」と龍野氏も嬉しい悲鳴。設備の増強を決めた。

子育て世代や若年層からの支持が突出する「カラふル」に対し、「ニャンふル」は性別年代問わず支持を獲得。「売場では、私くらいのおじさんが手に取っているのを見かけたことも。猫好きな方を中心に、幅広く受け入れられているようだ」(営業部兼商品開発室室長 池田聖一郎氏)。

パッケージも3種を用意
パッケージも3種を用意

クロ、ミケ、ハチワレと3種の猫をイメージしたカラーリングも猫好きの心をとらえた。ユーザーによる多彩なメニューの画像が拡散。SNS時代の消費者インサイトをつかみ、麩の新たな可能性を広げている。日本アクセス「新商品グランプリ24秋冬」ではトレンド賞を受賞した。

「乾物の売場って、どうしても茶色や白がほとんどで、色に乏しい。こうした商品で売場の活性化を図り、他の乾物も手に取ってもらえれば」と龍野氏はねらいを語る。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。