15.3 C
Tokyo
16.5 C
Osaka
2025 / 11 / 11 火曜日
English
その他企業活動ファミリーマート 障がい者アートを発売 社会参加や経済活動後押し
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

ファミリーマート 障がい者アートを発売 社会参加や経済活動後押し

ファミリーマートは、一般社団法人障がい者自立推進機構(東京都港区、以下パラリンアート)に所属するアーティストが描いた作品のカレンダー、プリント紙、ブロマイドをファミリーマート店内のマルチコピー機「ファミマプリント」で出力できるサービスを開始した。障がいをもつ人が活躍する機会を増やし、社会参加を支援する目的。売上の一部はアーティストに還元される。

国際障害者デーである12月3日から、全国のファミリーマート約1万6300店で開始した。「障がいのある方々が素敵な絵を描いてもなかなか見てもらう機会がないという声がある。色々な作品を見てもらいアーティストを支援したい」(マーケティング本部サステナビリティ推進部の土濃塚友李氏)と説明する。                          
                              
パラリンアートは障がい者の社会参加と経済的自立支援を目的に07年に設立。松永昭弘代表理事は「スポーツと同様にアートを通じて障がいをもつ方の夢を叶える目的で始めた。当初は個人の活動だったが、メジャーなコンビニに機会をいただき感激している」と語る。絵を描くことができて応募条件を満たせば誰でも無料で登録可能で、現在は全国で500人を超えるアーティストが所属、約350のパートナー企業に取り組みが採用されている。

活動方針には「活躍の場を作る」「貧困の改善」「アーティストとしての認知拡大」を掲げる。「国内障がい者総数は1160万人を超え人口の約9%強と言われる。障がい者認定が受けやすくなったことも理由の1つだが、企業に雇用されている方は70万人弱と生活的な困窮が非常に進み、貧困線と呼ばれる世帯収入が120万円以下の障がい者世帯は8割を超えている」(同)。

23年4月~24年3月期のアーティスト報酬総額は約1500万円だった。「採用されたアートの報酬を個に届けることがミッション。今回の取り組みを機にさらにアーティストの活躍の場を増やしたい」と期待を寄せる。

ファミリーマートでは2023年から障がいのある人が描いた絵画を店頭で展示するアート展「ファミマギャラリー」を開始。今回コラボした作品の複画は東京港区3店舗のイートインスペースに展示されている。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点