食塩の適正摂取を 「スマソルミールキット」開発へ産学官連携 福岡県

「スマソルミールキット」の減塩レシピ試作・撮影会が11月13日、福岡市の「きゅうでんe-住まいる福岡IHキッチンスタジオ」で開催された。

福岡県は全国的に県民の食塩摂取量が多く、また食塩摂取量と関係の深い高血圧有病者割合も高い状況にある。そこで県健康増進課主導の下、県民の食塩の適正摂取の推進を目的に昨年度から食品関連企業や小売業、大学などと連携してスマートにソルトを使う減塩プロジェクト「TRY!スマソる?」を行っている。

そこで同プロジェクトの一環として食材や材料の宅配サービスを手掛けるヨシケイ福岡や福岡女子大学との産学官連携で「スマソルミールキット」(1食当たりの平均食塩相当量が2.5g以下に抑えられたミールキット)の開発に力を入れている。

フードフォトを撮影 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
フードフォトを撮影

当日の試作・撮影会では来年1月からの販売開始に向けて福岡女子大学国際文理学部食・健康学科の学生が自ら考案した減塩レシピ22メニュー(商品化されるメニューは全24メニュー)を調理・試食し出来上がった料理を撮影した。

今回会に参加した学生たちからは「調理、盛り付け、撮影とプロによる指導を受け、学内では学ぶことのできない実践的な技法を学ぶことができた」「調味料投入のタイミング、火加減を少し変えるだけで味に大きな変化が生まれることが分かった」などの意見が飛び交った。

なお、今回撮影した料理写真(フードフォト)はヨシケイ福岡で商品化される際に商品カタログなどに掲載される予定。