日本アクセスは10月24日、神戸国際展示場で乾物乾麺総合展示会を開催。メーカー152社(乾物74社、乾麺27社、その他51社)が出展、得意先880人が来場した。
今回、特に注力したのが温度帯を超えたクロス提案。ドライ、デリカ、チルド、フローズンそれぞれの商品と、乾物・乾麺を組み合わせたメニューを揃えた。
和田龍裕近畿エリア統括は「フルラインのカテゴリーを持つ当社の強みを生かし、地域における乾物と乾麺の市場を活性化し拡大を図るのが狙い」と語る。
ドライでは、オリーブオイルで乾麺のそばを和えた洋風そばを提供。メーカーのそらみつは「だしとオリーブ油で温かく、バルサミコ酢で冷たく、どちらにもアレンジできる」と試食を薦めていた。冷凍コーナーではアクセスブランドの温野菜を塩昆布で味付けた。「温野菜は洋風のソースを使うことが多いが、塩昆布を混ぜて和食としても食べられる」と担当者。
酒類は同社が力を入れる「チル酒」と乾物メニューのペアリングを提案。吟醸酒には香りの高いインゲンのごま和え、甘口のどぶろくにはひじきの白和えを合わせた。このほか、クラフトビールには海苔を用意。「おつまみになる海苔製品が増えている。酒売場での関連販売を提案したい」。
メーカーブースでも各社が商品をアピールした。フジッコは新たに発売した大容量のとろろ昆布を売り込んだ。「年末にレジ周りに並べ、ついで買いを促す。大容量なので、年越しそば以外の料理需要も喚起したい」。
フライスターはパン粉を活用し、卵焼きのボリュームアップを提案。「余りがちなパン粉を有効活用し、節約志向に応えたい」。
会場ではこのほか、「池森そば」で知られるボーカリストの池森秀一氏のトークイベント、ひじきの産地別食べ比べ、焼きのり体験など様々な企画を実施しており、来場者の関心を集めていた。