大阪屋ショップ 岐阜県に初出店 北陸の海産品前面に

富山県を中心に食品スーパーを展開する大阪屋ショップは10月23日、岐阜県初で54店舗目となる「各務原店」を開設した。

北陸の海産を前面に押し出し、多くの客が訪れた。同社は中京地区の愛知、岐阜への出店を強化しており、中京地区の店舗は23年6月開設の愛知県の江南店に続く2店舗目。さらに3店舗目を来春、岐阜県関市に開設する計画で、中京地区でのドミナント体制構築を図る。

各務原店は、スーパー三心園原店の居抜き店で、建物の骨格は活用したが、外観はじめ内装や冷蔵ケースなどすべてを新装した。

売場面積は616坪。同社が23年から展開する店舗の新フォーマット「素材強化型から主食・主菜強化型へ」の600坪タイプで構築した。新フォーマットは、素材強化だけだと単価勝負になってしまうが、主食・主菜強化による価値を付加した提案で、価格勝負のみからの脱却を図ることが基本にある。

売場は中京地区の売れ筋商品の品揃えはもちろんだが、特に北陸の新鮮な海産品を前面に押し出し、「北陸直送」を大々的にアピールしている。鮮魚のほか、グループの鮮魚専門店の生ネタを大切りとした人気商品「大切 生にぎり鮨」などを揃え、新商品では「魚屋がつくった海鮮おつまみ」をシリーズ化し、「えびとザーサイのやみつき塩ごまにんにく」などを展開した。

また同社では現在、塩干品も強化しており、しらすや富山郷土料理のいかの黒作りなど、以前はアウトパックだったが、店内バックヤードでパックすることで量目など柔軟に対応できる体制とし始めている。

加工食品は、中京と北陸の商品も品揃え。また、世界の食品として輸入の食品、菓子、飲料を3尺9本の1列分で品揃えしたほか、冷菓ではソフトクリームだけでリーチインの扉3枚分と大々的に展開した。

同店の売上目標は18億円で、中京1号店の江南店も目標以上と順調に推移しているという。