広栄 外食向けに冷凍素材や宴会提案 「食展」1500人来場 今期売上100億円へ

業務用卸の広栄は9月11日、第17回「KOEI食展」を大阪市のマイドームおおさかで開催し、関西地区の外食店を中心に1500人が来場した。開催に先立つ出展者向けあいさつで広田甫社長は「昨年の食展以降、新規は500軒以上の取引につながった。今期売上高はいよいよ大台の100億円に挑戦する」と力強く語った。

同社の今期売上高予算は103億円と前期比8.8%増。今期これまでの販売状況は、既存先の深耕開拓と新規開拓、価格改定などの効果で4~8月累計売上高は前年同期比14.5%増と順調に推移している。

広田甫社長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
広田甫社長

また、広田直之常務は同あいさつで、来年開催の大阪・関西万博に向けて会場を「KOEI EXPO」としたことの説明のほか、出展者に対し来場者からのサンプル依頼ではなく「受注をいただくことが重要」とし、「成果を上げるための展示会にしていただきたい」と強調した。

今回の食展は「KOEI EXPO WONDERFULL FOOD2024」とし、広栄提案コーナーは「KOEI EXPO」のほか、顧客から依頼が増えている「冷凍素材」、年末向け「宴会」、単価アップの「エンタメカフェ」、時短につながる「サポートフーズ」など幅広い提案を行った。

EXPOコーナーでは、ドイツで人気のソーセージ盛り合わせなどこれまでの万博開催国の人気メニューやヴィーガンメニューなどのほか、あらためて大阪のメニューとして串揚げ、道頓堀焼きそばなどを提案。冷凍素材は、水産では生食できる冷凍車海老の試食、畜産では鶏1羽から2個しか取れない希少部位のタイ産オイスターミートを「噛み応えある引き締まった食感」として提案した。

そのほか、エンタメカフェコーナーでは見栄えの良いデザートで客単価増を訴えた。