ポッカサッポロフード&ビバレッジの「北海道コーン茶」は、さらなる成長を目指しホット飲用の訴求と関西エリアでの取り組みを強化していく。
7月9日、取材に応じた鶴谷哲司マーケティング本部ブランドマネジメント部担当部長は「外食ではホット飲用が多いことから、秋冬に向けても勝負していきたいと考えている」と語る。
冬に向けては3月に発売開始した新容器の275㎖ペットボトル(PET)をホット&コールド兼用にすることで、ホット飲用でのトライアル獲得を目指す。
地域別では、今後の育成エリアの一つに関西圏を挙げる。
「実は現在、『北海道コーン茶』の売上の多くは首都圏。今後は、コーン茶と親和性が高めの食文化があるとされる関西エリアでも伸び代を見込み、コミュニケーションを強化していく」。
商品名にもある北海道も大事なエリアと捉えている。
「北海道旅行者のトライアルのきっかけと、北海道在住者の日常の飲み物としての2つの側面でコミュニケーションを図る大切なエリアと考えている」。
1―6月は、「北海道コーン茶」が牽引役となり「TOCHIとCRAFT」ブランドの販売数量は前年比6%増で着地した。
SNSでの発話量が多いことだけでなく、5月から展開したTVCMも追い風になっている。
「これまでファンだった方は『好きな商品がTVCMで流れるまでに成長した』とより好きになり、飲用体験があった方には思い出していただくきっかけとなった。渋谷駅に大型ポスターを掲出したところ、イメージキャラクターの板垣李光人(りひと)さんが自ら訪れてSNSに投稿してくださったこともあり、想定以上の話題化も好調を後押しした」と語る。
飲食店向けの業務用も採用が増え、好調に推移している。引き続き、飲食店は大きな接点と捉え注力する。