AI活用した献立を提供 味の素が「Laboro.AI」と開発

味の素は、オーダーメイドによるAIソリューションを展開するLaboro.AI(ラボロエーアイ)と連携し、料理の献立をつくるAIエンジン「献立作成エンジン」を開発した。

味の素が保有する1万を超えるレシピデータと、健康や栄養に関する知見・ノウハウを活用した献立により、ユーザーが栄養素や減塩、好みの食材などを指定すると、その条件を満たした献立を作成することができる。

「献立作成エンジン」は、今年3月より好きなメニューと栄養バランスを考慮した献立を提案するWEBサービス「未来献立」にも活用しており、ユーザー数は目標を大幅に上回っているという。

これは味の素が保有するレシピデータを組み合わせ、栄養素の条件とユーザーのニーズを満たす献立を作成する仕組みであり、例えば共働き家庭向けサービスには調理時間が短い献立だけを出すようにするなど、サービスに合った献立ルールの設定もできる。

Laboro.AIと味の素は、このほど記者発表を開催し、味の素の勝美由香R&B企画部マネージャーは、「今まで栄養に関する知見は限られた人にしか届かなかったが、デジタル技術の活用により、より多くの人に届けられるようになった」と指摘。しかも「献立は栄養学としての正しさとともに、食を楽しむことも重視するなど、味の素らしい献立ができる」とその特徴を説明した。

「献立作成エンジン」は、味の素が今年3月から展開している「未来献立」WEBサービスにも導入。外部には明治安田生命の「MYほけんアプリ」内の機能として献立作成エンジンの機能を提供している。