エプソン販売(TEL03-5919-5211)は、食品業界に向けてコンパクト・カラーラベルプリンター ColorWorks「CW-C4020M/CW-C4020G」の訴求を積極的に展開している。22年7月に発売された新機種で、ますます高まるシール・ラベルの内製化需要に対応し、商品ラベルも識別ラベルも場所を取らず手軽に作成でき、特に食品/小売・製造業・医療分野での小ロットのカラーラベル作成に対応する。
近年、消費者ニーズが多様化し、食品業界でも“多品種少量生産”に切り替える傾向が強まっている。しかしこれは、コスト増や生産効率の悪化といった課題が伴う。
メーカーはこれらに対処するために、味のバリエーションを豊富にするなど付加価値の高い商品の開発に尽力。商品ラベルは、付加価値をアピールし、製品間の違いを明確に示すために重要である。同プリンターは、多品種少量生産商品に、個性的で魅力的な「顔」をつけるのに最適なフルカラーラベルプリンターである。
また、他社のカラーラベルプリンターにはない20万円を切る低価格(エプソンダイレクトショップ=税別17万3千円)であるにも関わらず、最大1200dpiの高画質で美しく高級感のあるオリジナル商品ラベルが、家庭用プリンター並みの簡単さで作成できる。その大きなメリットは、外注体制を内製化に切り替えられ、かつ初期投資の負担を早期に回収でき、リーズナブル価格なのでエントリーしやすいところにある。
本体サイズもコンパクトで、Wi-fi®にも対応している(オプションOT-WL06使用時)ため設置場所の自由度が高い。多品種少量生産品の多い加工食品メーカー、クラフトビールなど地場産品メーカーの、商品の差別化やブランディングのための独創的なデザインラベル作成においてパワーを発揮し、販売促進に大きく貢献する。
また、商品ラベル以外にも、スーパーマーケットのバックヤードやセントラルキッチンなどで作成される惣菜シール、棚札、タイムサービスラベル、コンパクトな店頭POPなどの作成にも柔軟に対応。
ロールのラベル紙を使用するので、必要な長さで必要な枚数だけ印刷しオートカットできる。そのため、A4の面付印刷で発生していた白紙のラベルの廃棄、カットの手間が軽減される。カラーなので、モノクロの値書きの数字部分のみを赤字にして訴求するといった使い方も可能だ。
タブレットからの印刷も可能に
糊の付いていない用紙(連続紙)への印刷もできるので、商品の陳列棚に差し込む棚札や、商品に直接つける厚手のタグなども作成できる。BarTenderなどの市販のアプリを使用すれば、商品管理のデータベースと連携でき、在庫状況がリアルタイムで把握できるため、タイムリーな値書き変更などが可能になる。
ラベルも、12種の紙種をラインアップ。サイズ・糊種バリエーション約75種から選択できる。落ち着いた雰囲気の「和紙ラベル」、幅広い用途で使える「マット紙ラベル」、水にも強い「合成紙ラベル」、高画質で鮮やかな「高光沢紙ラベル」など、商品を輝かせる多彩なラベル選びが可能である。「CW-C4020M」はマット顔料インク使用で、普通紙・マット紙・合成紙など幅広い用紙に、「CW-C4020G」はフォト顔料インク使用で、光沢紙・高光沢紙・光沢フィルムに対応する。
両機種とも、幅310㎜×高さ285㎜×奥行283㎜のコンパクト設計。用紙やインクカートリッジがフロントから交換可能で、操作も簡単。精緻なドットのPrecisionCore(プレシジョンコア)インクジェットヘッドを搭載し、最大1200×1200dpiの高解像度と彩度の高い色設計で、高品質な画像出力を実現する。
ラベルデザインに不慣れな人でも、専用アプリケーションの制約なく、フリーのデザインアプリケーション・オフィス系アプリケーション・Adobe系アプリケーションなどからそのまま印刷できる。
さらに、これまではパソコンがないと印刷できなかったが、2024年6月から提供開始したAndroidアプリケーションによりスマホやタブレットからPDF・JPEGデータを印刷できるようになり機動力が増した。現在、対応OSはAndroidのみであるが、今後はiOSなどユーザーのニーズにより細かく対応させていく。
なお、さらに高速で大型・大量のラベル印刷に対応する「TM-C7500シリーズ」(標準価格=税別74万8千円)、スタンダードモデルの「CW-C6520シリーズ」(同=54万8千円)、「CW-C6020シリーズ」(同=44万8千円)もラインアップしている。