10.2 C
Tokyo
11.9 C
Osaka
2025 / 11 / 28 金曜日
ログイン
English
流通・飲食ナックス 売上2千億円突破へ 営業力・物流機能を強化
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

ナックス 売上2千億円突破へ 営業力・物流機能を強化

国分グループの低温卸ナックスは7月12日、取引先メーカーで組織する「全国NN会」を都内で開催した。

同社の23年度業績は売上高1千955億2千万円(前年比8.8%増)、経常利益17億2千万円(同48.2%増)。石橋逸平社長は「イオングループとの取引が順調に推移したことや、価格改定もあり増収を確保した。利益面では販管費のコントロールと受発注・在庫管理精度の向上が寄与した」と振り返った。

カテゴリー別の売上高は▽市販用冷食904億2千万円(11.3%増)▽アイス・冷菓265億7千万円(7.4%増)▽惣菜666億5千万円(7.2%増)▽ベーカリー78億7千万円(6.7%増)▽その他39億9千万円(2%減)。

今年度の定量目標については、国分グループの第11次長計にあわせて策定したナックスの長期計画(21―25年度)で掲げた売上高2千億円の1年前倒しでの達成を目指す。営業方針では「主要得意先との取組推進」「物流起点での冷凍卸機能強化」「デジタル戦略の推進」を進める。

具体的な取り組みでは、冷凍食品の需要増加に伴う売場拡大、付加価値品の提案強化に加え、PB商品の開発やデリカカテゴリーにおける商物流の集約を実施。ドラッグストアやDSなど成長業態へのアプローチも強化する。物流面では、サプライチェーンの安定化に向けた物流拠点の新設検討、冷凍カテゴリー商品の一元化提案を推進。デジタルツールを活用した得意先へのMDサポートや、RPAやAIを活用した業務効率化に取り組む。

なお、今上期(1-6月)の売上高は980億円(前年比6.3%増)。内訳は、市販用冷食467億円(7.8%増)、アイス・冷菓118億円(8.1%増)、惣菜329億円(4.1%増)、ベーカリー41億円(8.3%増)と、各カテゴリーとも伸長が続く。

石橋社長は「国分グループの低温フレッシュデリカ事業における冷凍カテゴリーの中核卸として、顧客満足度№1企業を目指す」と意気込みを語った。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点