米カリフォルニア・アーモンド協会によれば、今年のカリフォルニア産アーモンド生産量は28億ポンド(約127万t)と昨年を約13%上回る見通し。このうち主力のノンパレル種は17%増と予測されている。
米農務省統計局が5月に発表した農家からの聞き取りに基づく予測からは2億ポンドの下方修正となったものの、4年ぶりの増産に期待が高まる。
アーモンドの最大産地であるカリフォルニア州では、20年に30億ポンドの大台を記録したのをピークに、その後は減産が続いた。
近年のコスト上昇や相場低迷を受け生産縮小や撤退が相次いだこと背景に新規の作付が減り、21年以降は作付面積が縮小に転じている。これは未収穫農地の減少によるものだが、拡大を維持してきた収穫可能面積もここにきて頭打ちになった模様だ。
ただ今春の開花シーズンには好天に恵まれミツバチによる授粉が活発に行われたほか、5月の乾燥した気候と適温から生育が順調に進んだ。
こうしたことから、平均単収は昨年を13%上回る2千30ポンド/エーカーと豊作が見込まれている。