オタフクソースはパリに支店を開設し、今月から事業を開始した。
欧州には日本食レストランが約1万6千店あり、この4年間で約4千店増えている(農水省調べ)。この間、同社の欧州での売上も倍増した。また、同社の調べによると欧州にあるお好み焼店は34店、たこ焼店は10店で、これら専門店のうち10店がこの3年の間にオープンしたものだ。
こうした背景を踏まえ、「ビジネスの中心であり、外食産業の規模が大きく、ハブとしての機能も高い」(同社)パリに欧州の拠点を置くことを決めた。
現在の欧州における売上構成比は、家庭用と業務用がほぼ半分ずつ。品目ではソース類が6割、酢類が3割、その他(お好み焼関連食材など)1割となっている。
欧州でも国内と同様、お好み焼などのメニューの認知度を高めることに重点を置き、デモ販売やイベント出展を積極的に行う。27年9月期には、欧州の売上高を現在の2倍強に当たる10億円に高める考えだ。
なお、同社の海外支店は台北(2018年開設)に続き2番目となる。