サイキンソーとメタジェン 腸内環境検査で業界団体 24年内にも設立へ

サイキンソーとメタジェンは年内をめどに業界団体「腸内環境ヘルスケア協会」を設立する。6月5日付で業界団体設立準備室を立ち上げた。新団体は腸内環境検査業界の発展と信頼性の向上を目的としており、自主規制ガイドラインの策定を目指す。

近年、腸活のライフスタイルの普及とともに腸内細菌叢検査のニーズが高まっている。一方で腸内細菌叢検査には検査フローや品質に関する規格が存在せず、検査事業者の自助努力にゆだねられているという実態があった。

新団体の活動の柱は、

①腸内環境検査の自主規制ガイドラインの策定
②検査結果からのアドバイス・行動提案に関する適切なルール策定・運用に向けた提言
③腸内環境の可能性を最大化するための産業化に資するエビデンス構築

サイキンソーとメタジェンは腸内環境検査の精度管理や消費者保護の観点から、業界として一定の指針・ルール作りの必要性を認識しており、業界の信頼性向上と新規事業者が安心して参入できる土台づくりを目指す。さらに将来的には国際標準の開発により日本の検査事業者からグローバルスタンダードを生み出し、国際的な展開も視野に入れる。

サイキンソーの沢井悠CEOは「業界に先駆けて腸内細菌叢検査を提供している自負があるからこそ、サイキンソーが率先して業界の信頼性向上に努めていく使命を感じている」とコメント。メタジェンの福田真嗣CEOは「学術的な腸内環境のエビデンスや一個人の腸内環境に関する情報などを生活者に適切に届けるには、業界全体での課題がある。当社のミッションである『腸内環境に合ったヘルスケアをあたりまえにする』を目指し、活動に取り組む」と語っている。