セブン-イレブン・ジャパンの宅配サービス「7NOW」(セブンナウ)が1都1道14県・1万2000店に拡大し認知拡大のフェーズに移行する。
セブン&アイ・ホールディングスが4月23日開催した「IR Day2024」でSEJの永松文彦社長は「インフラについてはほぼほぼ整備できた。課題は日本のマーケットにオンデマンド型(ユーザーの要求があった際にサービスを提供する)のクイックコマースが普及していない点」と語る。
オンデマンド型クイックコマース市場の拡大に向け、同社は4月、北海道と九州で「7NOW」のTVCMを放映開始。「放映して2週間程度が経ち見定めているところ」という。
店舗でのサービス告知や配送強化にも取り組む。
配送強化にあっては、1エリアで3、4社の配送会社と提携するとともに加盟店配送も推進していく。
「配送会社を介さずにお客様に身近な加盟店が配送することで、お客様の安心感につながる。配送料が加盟店に入ることになり、加盟店の対応を現在強化している」という。
今期(2月期)中に展開店舗数を2万店に引き上げ全国に推奨していく。
売れ筋上位の商品は、牛乳やたまご(10個入り)などのフレッシュフードほか、「アメリカンドッグ」「ななチキ」「おでん味しみ大根」などのFF(ファーストフード)カウンター商品が多く、即食性や備蓄性が高い商品が多くを占めている。
「FF商品や出来立てのものが非常によく売れている。チキンカツやアジフライといった商品を今夏までに開発する予定」と述べる。