5 C
Tokyo
4.9 C
Osaka
2026 / 02 / 07 土曜日
ログイン
English
流通・飲食小売イオン「トップバリュ」売上高1兆円の大台突破 節約志向が高まる中で値下げと増量企画が成長を後押し

イオン「トップバリュ」売上高1兆円の大台突破 節約志向が高まる中で値下げと増量企画が成長を後押し

 イオンは10日の決算説明会で、プライベートブランド「トップバリュ」の前期(2月期)売上高が前年比10.9%増の1兆10億円となり、1兆円の大台を突破したことを明らかにした。

 賃金上昇を上回る物価高が食品を中心に続く中、「トップバリュ」で2500品の新商品・リニューアル品を投入し、購買頻度の高い「トップバリュ」商品の値下げと増量企画を実施したことが伸長を後押しした。

 前期は、値下げを23年9月と24年1月、増量企画を23年12月と24年2月と、それぞれ2回行った。

 吉田昭夫社長は「『トップバリュ』は生活に直結する食品と HBC(ヘルスアンドビューティケア)の領域が牽引した。NB商品の値上げが相次ぎ生活負担が高まる中、ブランドコミュニケーションを強化・継続したことで『トップバリュ』が受け皿となりPBへのシフトが加速した」と語る。

 同社は、売場の体感景気や売上実績などを反映させた独自の景気動向分析し、生活に直結した実態経済のタイムリーな把握に努めているという。
 この独自分析によると「買上げ点数の減少をはじめ、牛肉から豚肉、鶏肉への代替、NBからPBへのシフトなどがデータで明確に現れており、消費者の節約志向は一層高まっていると捉えている」。

 日本は約30年間続いたデフレからインフレ経済へと移行し、生活者のみならず日本企業自体がインフレ経済の経験値が少ない状態にあるとの見方も示す。
 「当社は事業や商品を通じて社会的セーフティネットとしての役割を果たすとともに、この環境変化に先んじて構造改革を図ることで、事業競争力を高めるべくグループ挙げてさまざまな取り組みを行っている」と述べる。

 今後もPBを強化の構え。
 「『トップバリュ』は国内大手メーカー並みの規模へと成長した。リアル・オンラインのチャネルを問わず、持続的な競争力となるPBを引き続き強化していく」と意欲をのぞかせる。

 なおPB全体の売上高は、前年比1500億円増の約1.4兆円に達した。

関連記事

インタビュー特集

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。