神戸南京町で豚饅頭を販売する老祥記は、第3回の「ドリーム豚饅プロジェクト」で新たに開発した豚饅を4月17~21日の5日間限定で販売する。今年は同じ神戸のエム・シーシー食品(MCC)とコラボし、開発は神戸国際調理製菓専門学校の講師と生徒が担当した。同プロジェクトで販売した収益は老祥記の子ども向け食育事業に活用される。
今年の開発商品は2品で、「老祥記初の甘辛い豚饅」(曹祐仁専務)とする「神戸長田牛すじぼっかけ豚饅」は、MCCの「神戸長田名物牛すじぼっかけ」をベースに、MCCが神戸市の中学校の給食に供給するデミグラスソースを添えた。もう一つは、MCC「100年前のビーフカレー」を使用した「兵庫県産バジル香る100年カレー豚饅」。
今回のコラボで使用したカレーとぼっかけの2品は家庭用商品なので「誰でも買うことができる」と曹専務は昨年までとの違いを説明しており、水垣佳彦MCC社長も豚饅購入後のMCC商品の販売増にも期待を寄せた。
販売商品は、同2品と老祥記が通常販売している豚饅頭1つを加えた3個セットで税込600円。1日当たり200セット限定となる。
水垣社長は「当社は味は当然だが、食文化や商品に込めたストーリーも大事にしている。今回のコラボを通して一般の方々や地元の子どもたちに当社のことをより知っていただき、引き続き食文化での食育活動に注力していきたい」。曹専務は「おいしいのは当たり前で、そこに付加価値がないと今は選ばれない時代だと思う。今回の豚饅も味に自信があるが、このプロジェクトが子どもたちへの食育事業につながることも感じていただきたい」とそれぞれ語った。