ダイドードリンコは、「肌弾力を維持する」などの女性向け健康訴求飲料を2ブランド投入し、女性ユーザーの底上げを図る。
商品開発に携わったマーケティング部流通企画開発グループの香川珠実氏は商品の提供を通じて「女性の幸せにつなげたい」と目標を語った。
女性向け商品を強化する背景には、同社が主力とする自動販売機の主力ユーザーが40~50歳代男性であることがあり、購買層の幅拡大は同社の課題でもあった。女性消費者向けに価値ある商品を提供し、「自分向けの商品がある」「飲んでみたい」と「まずは知っていただきたい」(香川氏)とする。
今回投入するブランドは、一つは基礎化粧品ブランド「肌美精」(クラシエ)とコラボした機能性表示食品「肌美精企画監修」シリーズで、「女性の健康的な生活を応援」がコンセプト。GABAを100㎎配合し、同品の飲用で「肌の弾力を維持」「一時的なストレスや疲労感を和らげるリラックス作用」などを訴える。
商品は3品で、昨年末に先行販売した「はとむぎブレンド茶」に加え、3月4日に「玉露仕立て緑茶プラス」「ダージリン紅茶無糖」の2品が加わった。いずれも500㎖PETボトルで税別160円。量販店を主力に販売する。
もう一つは無糖炭酸の栄養機能食品「和ノチカラ」ブランド2品のリニューアルで3月11日に新発売した。商品コンセプトは「現代の日本食に不足しがちな栄養素を補給」で、「有機レモン使用炭酸水」はマグネシウムとビタミンB6を配合。「旬搾りゆず炭酸水」はビタミンD、ビタミンCを配合しており、特にマグネシウムとビタミンDは厚生労働省の国民健康栄養調査などで推奨摂取量より大幅に少ない状況にある。いずれも500㎖PETボトルで税別149円。「肌美精」シリーズ同様に量販店を主力販売先として提案を行う。