ブロッコリーの“超新芽” 出荷量は2010年の7倍に 村上農園「ブロッコリースーパースプラウト」

村上農園が販売する「ブロッコリースーパースプラウト」の出荷量が、2010年比で約7倍に成長している。農水省はこのほど、26年からブロッコリーを約50年ぶりに「指定野菜」として追加することを発表。その新芽である「ブロッコリースプラウト」は解毒、抗酸化、抗炎症作用などが期待される注目野菜だ。

特定品種「ブロッコリースーパースプラウト」は発芽3日目の超新芽。機能性成分のスルフォラファンがブロッコリーの20倍以上含まれる。このスルフォラファンのさまざまな健康機能性が、国内外の多くの研究者たちにより報告されている。

米国のジョンズ・ホプキンス大学のポール・タラレー博士は、予防医学研究の中でブロッコリーに含まれるスルフォラファンに着目し、体内で働くメカニズムを解明した。

同成分は通常のブロッコリーにはごく少量しか含まれていないことや品種や栽培法によって含有量が大きく異なるため、いかにして高濃度化した野菜を栽培するかが最大の課題だった。

長年にわたる研究の末に高濃度スルフォラファンを含むブロッコリースプラウトが誕生。現在、村上農園では国内最大級の完全人工光型植物工場での徹底した栽培体制のもと、天候の影響なく年間を通して高品質な「ブロッコリースーパースプラウト」を安定供給している。

同社のブロッコリースプラウト製品においては、高濃度スルフォラファンを含有しているとしてジョンズ・ホプキンス大学が認めた「ブラシカマーク」が記載されている。