全麺連 適正価格での販売を 新年懇親会で鳥居会長

生麺類製造者で組織する全国製麺協同組合連合会(全麺連)は、このほど「令和6年新年懇親会」を都内のホテルで開き、製麺・製粉の業界関係者をはじめ国会議員など来賓も多数出席した。

冒頭、鳥居憲夫会長は「コロナが5類に移行し世の中の変化を実感している。原材料高やエネルギー価格の上昇など負の部分も表立っているが、行動制限がなく積極的に事業を展開できる環境は前向きに捉えたい」とし、「当業界は組合員の減少など幾つもの課題を抱えるが、まずは長く続いたデフレマインドから脱却し、良い製品は適正価格で販売できるようにしていかなければならない。業界一丸となって新しい時代を築き上げていければ」など述べた。

乾杯の音頭をとった製粉協会の宮原明宏会長(日東富士製粉社長)は「輸入小麦の価格は23年4月、07年に相場連動制が始まって以降、最高値の水準となった。10月に3年ぶりの値下げで一息ついたものの、円安もあって引き続き高値に張り付いている。地政学リスクの高まりや天候不順の影響で先行きは予断を許さないが、われわれにとって最大の使命である小麦粉の安定供給という役割をしっかり果たしていきたい」など話した。