16.6 C
Tokyo
17.5 C
Osaka
2025 / 11 / 03 月曜日
English
加工食品冷凍食品ニチレイフーズ おいしさ・多様化・健康 「Wキムチ炒飯」で需要創造
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

ニチレイフーズ おいしさ・多様化・健康 「Wキムチ炒飯」で需要創造

ニチレイフーズは、24年春季の家庭用新商品として、独自製法による王道の「W(ダブル)キムチ炒飯」、マルチユースを訴求した新シリーズ「小さな便利おかず」5品、朝食シーン開拓を狙う「朝にGood! パンケーキ(メープルクリーム)」などを発売する。「力強いカテゴリー政策の推進」と「新規需要創造への挑戦」をキーワードにさらなる市場の活性化を目指す。

発表会の席上、松尾哲哉取締役専務執行役員は「当社はこのほど新しいブランドステートメント『Food Joy Equity』を制定した。現在、おいしさと健康を両立した新コンセプト商品のテストマーケティングを進めている」と近況を話し、24年春季商品は「家庭用・業務用ともマーケットが順調に推移するなか、おいしさ、利便性、多様化対応、健康価値をコンセプトに開発。中長期的には社会環境の変化を背景に、ますます便利で高品質・高機能な冷凍食品が活躍する場面が広がっていく」とした。

松尾哲哉取締役専務執行役員(ニチレイフーズ)
松尾哲哉取締役専務執行役員(ニチレイフーズ)

家庭用の新商品では、主力カテゴリーの米飯に「Wキムチ炒飯」を追加。昨年稼働したキューレイ第3工場の強みを生かし独自製法で食べ応えあるキムチが入った本格派に仕上げた。清川吾朗執行役員家庭用事業部長は「既存の市場にほとんどないメニュー。ポテンシャルは大きいと見ており、冷凍チャーハン市場の拡大を図っていく」。

おかずカテゴリーのなかで成長余地があるハンバーグに着目。既存品をブラッシュアップし、レンジ調理で専門店の味わいが楽しめる「三代目たいめいけん監修ハンバーグ」を投入する。

時代のニーズに応えるべく、ロングセラー「お弁当にGood!」シリーズの定番5品を「小さな便利おかず」シリーズに一新することも注目材料。アイテムは「ミニハンバーグ」「からあげチキン」「パリパリの春巻」など。同社調査によると、お弁当品は昼食・夕食でも利用される頻度が増えているという。基本のコンセプトは踏襲しつつ、リブランディングを機に新たなロゴマークで「マルチユース」「自然解凍」「国内生産」を訴求する。

朝食シーンの健康ニーズを開拓するため、手軽に栄養補給できる「朝にGood! パンケーキ(メープルクリーム)」、たんぱく質が豊富な「ささみミックスビーンズ」なども新発売。

業務用商品は滝英明執行役員業務用事業部長が説明。「外食・総菜とも需要は高まっているが、引き続き人手不足が最大の課題。美味しさの追求をベースに、『健康感』『利便性』『食の多様化』をコンセプトに開発した」。

「究極の唐揚げ(むね)」(ニチレイフーズ)
「究極の唐揚げ(むね)」(ニチレイフーズ)

美味しさ追求へ、シリーズ第2弾となる「究極の唐揚げ(むね)」をラインアップ。専門店品質を目指し、新技術で肉本来の繊維感やジューシー感を実現した。ヘルシーなむね肉で健康ニーズにも応える。

「特撰中華春巻」は、皮は新製法で歯切れの良いパリパリ食感と見映えの良い照り艶にこだわった。10品目の具材を使った中身の食感・旨みも特長。「現時点で当社春巻の最高グレードだが、さらに磨きをかけていきたい」。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点